時鳥庵晴耕雨読

  時鳥庵         jichouan        じちょうあん         時鳥庵         jichouan         じちょうあん 
Top

タグ:鞘翅目 ( 53 ) タグの人気記事


2019年 02月 02日

時鳥庵の樹液酒場(その10、スジクワガタ)(最終回)


 この種もコクワガタ同様国内では普遍的に見られる種で、個体数も少なくない。コクワガタよりいくぶん小さく、鞘翅の表面には明瞭な縦条が見られるのだが、中・大型のオスではそれが弱まり、コクワガタのそれに似てくる。しかし、大顎の内歯が常に2歯状であることで、区別は容易だ。また、コクワガタの小型オスでは内歯が無くなるのだが、本種では常に小さな内歯を持つ。時鳥庵では灯火にはあまり来ないが、樹液には普通に見られる。
a0342569_13202571.jpg
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )
a0342569_13201331.jpg
a0342569_13203646.jpg
a0342569_13205062.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)
一番下の個体は小さいオスだ。良く見ると大顎に小さな内歯がある。



by jichouan | 2019-02-02 13:23 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 01月 25日

時鳥庵の樹液酒場(その9、コクワガタ)


 コクワガタはどこにでもいるもっとも普遍的に見られるクワガタムシだが、時鳥庵の灯火にはあまり飛んでこない。だからと言って少ないかというとそうでもなく、樹液などには普通に集まっている。秋には熟したイチジクの果実にも来ていた。成虫で越冬する種類なので、5月ごろから9月ごろまで活動している。
a0342569_11363952.jpg
a0342569_11365199.jpg
a0342569_11370434.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
a0342569_11371798.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2019-01-25 11:38 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 01月 17日

再びニホンホホビロコメツキモドキ・・・


 久しぶりに時鳥庵に行ってきた。庵主は越冬中ではあるが、果樹、主にウメ、モモ、スモモなどの剪定や、温室の水やりのためだ。温室の寒蘭は気温がかなり低くなるので、水を控え冬眠させているのだ。それでも月に一度は水をやりに行かなければならない。この方法でこれまでは何とか維持しているのだ。
 話は変わるが、そのついでに枯れたメダケを少し割ってみた。昨年5月ごろ、多数の成虫を確認したニホンホホビロコメツキモドキの新成虫を確認するためだ。切ったメダケを積んでおいた所(ここで成虫が産卵していた)に行って、何本かを選び割ってみたのだ。ほどなく大きなメス成虫が出てきた。やはり時鳥庵の中で発生していたことが分かった。メスオスも出てきた。いくらか採集してみると太いメダケからは大きな成虫が、細いメダケからは小さな成虫が出てくる。これは餌(うる覚えだが、メダケの内側表面に繁殖した菌類を餌にしているのだと記憶している)の量に関係するのだろう。太いほど餌の量が多いということではないだろうか。それに、成虫がいたメダケの内側に、必ず一か所四角形に角ばったくぼみが穿たれている。これは将来脱出孔になるのだろう。発生期にはまだまだ早いが、すでにその準備をしているのだろう。ちなみに本種の脱出孔も外から見ると四角形なのだ。多くの昆虫は丸い脱出孔を穿つのに、ちょっと変わっていて面白い。これはメダケの筋張った繊維質な材質に関係しているのではあるまいか?
a0342569_13404070.jpg
a0342569_13405045.jpg
出てきた大きなメス

a0342569_13405828.jpg
太いメダケから大きなオス

a0342569_13410625.jpg
細いメダケから小さなオス

a0342569_13411516.jpg
a0342569_13412824.jpg
メダケの内側に穿たれたくぼみ

a0342569_13414432.jpg
脱出孔は四角い

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2019-01-17 13:45 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 01月 10日

時鳥庵の樹液酒場(その8、ノコギリクワガタ)


 時鳥庵でノコギリクワガタは年によって発生数に増減があるようだ。一昨年は結構多く、庵のしょぼい灯火(玄関を照らす、小さな白熱電球)にも良く飛来したのだが、昨年は全く飛来しなかった。樹液にも1♀2♂が来ていただけだった。夜、樹液に来ているところを懐中電灯で照らすと、相当赤く見え、やたら美しいのだ。やはり多いのは6・7月で、8月になると少なくなってしまう。
a0342569_17264526.jpg
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )
a0342569_17270164.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2019-01-10 17:28 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 12月 28日

時鳥庵の樹液酒場(その7、ミヤマクワガタ)


 時鳥庵で一番多く目につくクワガタムシはミヤマクワガタだ。庵の灯火には6月の中頃から飛来し始め、8月にはまったく来なくなる。しかし、樹液では8月の中頃まで見ることができる。また、灯火に飛来するのは6月中頃から7月中頃までが多いのだが、樹液には7月中頃から多く集まるようになる。ただ、年によって少ない年もある。
a0342569_16100908.jpg
a0342569_16102165.jpg
a0342569_16103066.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)
a0342569_16100028.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
a0342569_16095072.jpg
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


by jichouan | 2018-12-28 16:12 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 09月 21日

ハンミョウ 2018


 今年もハンミョウ(=ナミハンミョウ)の撮影に行ってきた。毎年の恒例行事になっている。ただ、今年は既に発生のピークを過ぎていたのか、数は少なかった。6月にケガをして以来ちょっとさぼり気味だったので、何とも致し方ない。毎年相当数の写真を撮っているのだが、今年は特に低いアングルで、真横からの写真にこだわってみた。これまで撮影した写真の多くは斜め上から撮影したものが多い。それで真横から撮ってみようと思ったのだが、これが結構難しい。悪戦苦闘した結果の一部をアップしておこう。
a0342569_11202632.jpg
a0342569_11203733.jpg
a0342569_11204940.jpg
a0342569_11205926.jpg
a0342569_11211111.jpg
a0342569_11212420.jpg
a0342569_11214004.jpg
a0342569_11215154.jpg
a0342569_11220504.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-09-21 11:23 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 09月 08日

トウキョウヒメハンミョウ・・・


 時鳥庵の庭で、葉の上にトウキョウヒメハンミョウがいた。小さな種類で、体長は1㎝ほどだろうか。普通のハンミョウ(=ナミハンミョウ)のような派手さはなく、暗灰褐色の地味な色彩をしているが、拡大してみると微妙な光沢があって結構美しい。ただ、小さくて地味な色彩をしているので、落ち葉が敷き詰められた地面にとまっていると、庵主の老眼では発見はほとんど不可能だ。舗装された所なら何とか見つけることもできるのだが。
 時鳥庵の庭からはハンミョウ(=ナミハンミョウ)とニワハンミョウに続いて3種目の記録になる。面白いのはこの種の分布で、名前でもわかるように東京都を含めた関東地方(静岡県の記録もある)に分布するのだが、かなり隔たった九州(山口県の記録もある)にも分布している。
a0342569_14000630.jpg
a0342569_14002382.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)

a0342569_14003385.jpg
a0342569_14004323.jpg
a0342569_14005466.jpg
a0342569_14010683.jpg
(D500; Tamron SP 90mm F2.8 Di Macro VC USD)


by jichouan | 2018-09-08 14:05 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 09月 06日

時鳥庵の樹液酒場(その1)


 時鳥庵にはコナラが多くあるのだが、樹液が出ているのは1本しかない。このコナラにはシロスジカミキリの脱出孔などもあって、毎年樹液が出るのだ。クヌギも温室の周囲に数本あるのだが、これもこれまでは樹液はほとんど出ていなかった。今年は5月頃そのコナラやクヌギ10数本に鉈で傷をつけておいた。すると、6月に入って4本のクヌギに樹液が出てきたのだ。残念ながらコナラからは出てこなかった。
 そんな時鳥庵の庭にあるコナラやクヌギの樹液に集まる昆虫をこの夏を通して観察してみた。
 まずは定番のカブトムシだ。これまで時鳥庵の灯りにはちょいちょい飛んで来ていたのだが、メスがほとんどで、クワガタムシほど多くはなかった。ところが、夜間樹液を見回ると、これがとんでもなくたくさんいたのだ。1本のクヌギに10数匹いることもよくあったし、それを見ていると次から次に飛来する日もあった。ただし、多かったのは7月から8月の上旬までで、8月10日頃を境に急激に減少し、お盆明けには全く姿を見なくなってしまった。
a0342569_17135422.jpg
a0342569_17140735.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2018-09-06 17:15 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 08月 27日

コナラ倒木上の昆虫類(その4・ハガタヨツモンナガクチキ)


 ちょっと季節をさかのぼって申し訳ないが、4月下旬にコナラの倒木上に美しいナガクチキムシがいた。全体に黒く、鞘翅には赤い波型の斑紋が2対ある。これも前にあげたキノコゴミムシ同様、オオキノコムシなどに見られる斑紋によく似ている。特徴から、ハガタヨツモンナガクチキだろうと見当をつけている。時鳥庵では初めて見る種類だ。他所でも稀に見るだけで、それほど多くないと思う。
a0342569_16080948.jpg
a0342569_16082095.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-08-27 16:10 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 08月 16日

ミズスマシ・・・


 日本固有種のミズスマシはかつては池や水田など水のあるところでは普通に見られた甲虫で、水面をくるくる回るように泳ぎ回っていたものだ。それがいつの間にか急激に減少し、環境省のレッドデータブック(RDB)では「絶滅危惧Ⅱ類」に分類されている。なぜ、急に減ったかはよく分からないのだが、中性洗剤など界面活性剤がその原因ではないかという意見もある。生活排水などに含まれる界面活性剤がミズスマシの浮力を奪い、水面での生活ができなくなったというのだ。
 そんなミズスマシが、時鳥庵の近くにある小さな池(?周囲10mほどか)に多数生息しているのだ。この地域では、ほかでは見たことはないのだが、その池に行けば必ず多数が泳いでいるのだから驚きだ。その池は個人所有なのだが、庵主は所有者と懇意にしており、不在でない限りはいつでも見に行ける。そこにはタガメも多い。
 今回は、なぜか池の真ん中付近に集まって泳いでいた。少し遠かったのであまり良い写真は撮れなかった。今後、もっとよい写真が写せれば改めてアップしたい。
a0342569_19410759.jpg
a0342569_19412086.jpg
a0342569_19413654.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2018-08-16 19:53 | 昆虫 | Comments(0)