時鳥庵晴耕雨読

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タグ:双翅目 ( 42 ) タグの人気記事


2018年 08月 31日

ムシヒキアブ2018(イシアブの未同定種)


 これも奥日光で7月18日に撮影したものだ。オオイシアブの仲間がよく来る倒木で、チャイロオオイシアブと思われる種を撮影していたときに見つけた種名の分からないイシアブだ。体形はオオイシアブにそっくりだが、大きさはオオイシアブより一回り小さい。トゲオイシアブなどよりはうんと大きく、頑丈な感じの体形をしている。翅は透明に近く、腹部は淡褐色の毛におおわれているが、胸部は黒く光沢があって毛は少ない。
 庵主は本種の頭部の形態や毛の生え方、胸部の形、大きく発達した後脚などからオオイシアブに近い種ではないかと推測しているのだが、どうだろうか。ちなみにこの個体は極めて敏捷で、近づくとすぐ飛び立ってしまうのだが、しばらくするとまた戻って来て同じ倒木上にとまるということを10分ほど繰り返していた。その間一度だけ目の前1mくらいの所にとまってくれたのでこのカットだけだが撮影できたのだ。そんなわけで、残念ながら捕虫網は持っていたが採集は失敗した。不明な昆虫はなるべく採集しようと思っているので、何とも悔しい。
 庵主はムシヒキアブに関しては全くの素人なので、分からないことも多いのだが、ちょっと調べてみると、このグループの分類が日本ではまだまだ進んでいない現状につきあたる。
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2018-08-31 17:14 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 08月 29日

ムシヒキアブ2018(ホソムシヒキの一種)


 これは奥日光で8月1日に撮影したものだ。生い茂るササの間を飛んでいるのを見つけ、とまったところを撮影したものだ。残念ながら撮影できたのはこの1カットのみ。このカットを撮影後、すぐに飛び立ち、またササの葉の間に消えて行った。
 かなり細型の体形で、一見昨年掲載したニトベハラボソツリアブにも似ている。ただし後脚は若干短めなので、ツリアブではなくムシヒキアブだということに気付いた。ホソムシヒキ亜科に属する種類なのだが、残念ながらこの亜科に関する情報は極めて少なく、種までの同定には至っていない。日本には10数種が分布しているようだが、栃木県からはミノモホソムシヒキとアメイロホソムシヒキの2種が記録されているという。この2種のうちのどちらかなのだろうか?
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-08-29 15:53 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 08月 21日

ムシヒキアブ2018(ムラサキクチブトイシアブ)


 今年も時鳥庵の庭でムラサキクチブトイシアブの撮影に成功した。かなり珍しい種類らしく、中山(双翅目談話会「はなあぶ」 no. 43; p. 3)によると知られている分布は愛媛県、京都府、それに栃木県だけだという。この栃木県というのは時鳥庵の庭なのだ。ただ、最近、岐阜聖徳学園大学の「昆虫図鑑・ムシヒキアブ図鑑」http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/DOUBUTSU/07hae/mushihikiabu/index.html(理科教材としてネット上に公開している)の中に、本種らしい画像が掲載されているのを見つけた。撮影地は岐阜市で2カットあり、「未同定」となっている。
 時鳥庵では一昨年から現時点までに6個体を確認しているし、これまで2回アップしている。(2016年の記事はこちら、2017年の記事はこちら)まだまだ観察例が少ないのだが、これまで本種に関して分かったこと、感じたことなどをここに記録しておく。1)発生時期:8月4日から8月26日の間に観察している。2)活動時間:13時30分から16時30分の間に観察している。すべて午後だというのはちょっと興味深い。他のイシアブ類の多くは午前中に多く観察でき、14時を過ぎるとあまり見なくなることが多い。3)見られる場所:日当たりのよい葉の上や樹皮のない倒木上など。これは他のイシアブ類と同じなのだが、どちらかというと低い位置、だいたい地面から30㎝以内にとまることが多く、それより高い位置にはあまりとまらない。また地面にとまることもあるのもイシアブ類としては珍しいのではないだろうか。
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(D500; Tamron SP 90mm F2.8 Di Macro VC USD)
地面にとまるムラサキクチブトイシアブ


 今年は8月18日の午後2時18分前後に見つけた。撮影はできたが、採集はできなかった。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-08-21 10:27 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 06月 30日

ムシヒキアブ2018(Ommatius sp.)


 (タイトルの1018は間違いで、正しくは2018でしたので訂正しました:7月7日)
 時鳥庵とその周辺から14種目のムシヒキアブを見つけた。ほぼ1年ぶりの更新記録だ。見つけたのはOmmatius属の未同定種で、未記載種(まだ学名がついていない=新種)の可能性もある。調べたところ、国内ではその存在が広く知られているものの、同属には多数の外国産の種がいてそれらとの比較ができていないので同定できていないということらしい。和名もない。小型種でその触角は細くて櫛のように枝分かれしている。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
細くて枝分かれした触角が見える

 この種の存在は庵主も知っていたのだが、とにかく小さい。6~8㎜くらいだろう。それでも拡大するとしっかりムシヒキアブだということが分かる。それにいるところがまた際立っている。草はらのそれほど高くない(ひざ下くらい)イネ科植物の葉先にとまっているのだ。葉先を眺めながらカンカン照りの草はらを腰をかがめて徘徊するのは何ともきつい。見つけてからも大変だ。細い葉先は常に風を受け揺れ動いているのだ。結構な接写になるので、揺れている被写体は撮影できない。ファインダーをのぞきながらずっと眺め続けていると、一瞬揺れがとまるときが必ずある。その瞬間にシャッターを切るのだ。何ともストレスのたまる撮影だ。それでもここの所数日かけて結構な量の撮影ができた。ネットでもあまり画像を見ないのでちょっと多めに貼っておこう。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro + Extension Tube 16mm)
メス

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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro + Extension Tube 10mm)
オス



by jichouan | 2018-06-30 17:12 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 07日

ミズアブの一種 Beris hirotsui ・・・


 ここのところ時鳥庵の温室横でるり色の美しいミズアブを頻繁に見かける。小さな種類だが数が多くよく目立つ。大きさは6・7㎜ほどだろうか。陽の当らないアオキなどの葉にとまっていることが多い。撮影してモニターで拡大すると、これがまた面白い形態をしていた。小楯板に6本のよく発達した角状の突起が並んでいる。さらにその外側にはそれより短い突起が見える。また後脚の付節第一節が少し膨らんでいる。これらの特徴から調べてみると、どうやらミズアブ科の Beris hirotsui という種類らしいことが分かった。同属のヒゲブトルリミズアブによく似ているが脚の色彩が違う。
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オス。オスの左右の複眼は接近する

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メス。メスの左右の複眼は離れる

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小楯板に6本の角状の突起がある

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-07 17:43 | 昆虫 | Comments(1)
2018年 05月 02日

アリスアブが羽化・・・


 4月12日に蛹化したアリスアブの蛹だったが、今日のぞいてみると無事羽化していたのだ。丸々と太ったメスだった。その前にのぞいたのは4月30日で、その時はまだ羽化しておらず、おそらく4月30日から5月1日の間に羽化したものと思う。蛹期は18~19日ということになる。蛹の殻を見るとちょうど角のあったあたりから出てきたようだ。
 野外で成虫はまだ発生していない。室内飼育のため早く羽化したものと思うが、あと1・2週間もすると野外でも発生し始めるのだろう。楽しみにしている。
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by jichouan | 2018-05-02 15:57 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 20日

ハナアブのホバーリング・・・


 ここのところ日々目にする昆虫の種類が増えている。時鳥庵の温室横もだんだんにぎやかになってきた。庵主は毎日その陽だまりでまったりしているのだが、そんな時、よく目にするのがハナアブだ。日当たりのよい空間でホバーリングしていることも多い。今回はそんなハナアブのホバーリングを撮影してみた。マニュアルフォーカスで素早くピントを合わせ連写するのだ。そんな時、1秒間に10コマという連写速度はありがたい。
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2018-04-20 18:04 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 12日

アリスアブの幼虫が蛹化・・・


 3月30日に時鳥庵においで願ったアリスアブの幼虫(幼虫の記事はこちら)を毎日一度はのぞいているのだが、4月7日には色が褐色に変化し、動かなくなった。これは前蛹の状態なのかもしれない。この状態は4月11日まで続いた。翌4月12日に見ると2本の角(つの)が生えているではないか。どうやらこれが蛹のようだ。前蛹の画像をよく見ると体の一部に2個の淡褐色の斑点があって、そこから角が生えたことが分かる。まったくおかしな昆虫だ。画像はどれもPhotoshop で深度合成したものだ。
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?前蛹、4月7日

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?前蛹、4月11日

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蛹、4月12日


by jichouan | 2018-04-12 15:36 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 03月 30日

アリスアブの幼虫・・・


 アリスアブの幼虫を探してみた(成虫の写真はこちら)。成虫の出現期から考えてそろそろ幼虫が老熟するころではないかと思いいたり、寄生するトビイロケアリの巣を掘ってみた。昨年の観察で頻繁にアリスアブが見られたクヌギの古い切株にトビイロケアリの巣があったのでそれを掘ったのだ。老熟幼虫はアリの巣の入り口近くまで来て蛹化すると聞いていたので、この時期もしいるとすればそれほど深く掘る必要もないと思った次第である。はたして、掘り始めてすぐそれは鎮座していた。なるほどドーム型をした不思議な形で、とても昆虫とは思えない。表面も独特の網目状の模様がある。この奇妙な形の生き物が発見されたころは、それが何なのか全く分からず、ナメクジの一種ではないかと考えた人もいたそうだ。
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 1匹だけおいで願って飼育することにした。飼育といってももうすでに十分成長しているなら、餌を与えずとも蛹化するのではないかと思ったからだ。うまくいくだろうか。そして観察していると、体がまん丸だったのだが、リラックスすると楕円形にやや伸びたのだ。見つけた時は驚いてぎゅっと縮こまり丸くなっていたのだろうか。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-03-30 09:21 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 03月 27日

ウメの花にビロウドツリアブ・・・


 ウメの花にビロウドツリアブが来ていた。ここ時鳥庵ではめったにないことだ。例年ならビロウドツリアブの出現期とウメの開花期が合わないからだ。今年は1月が寒かったからかウメの開花がずいぶん遅れている。それに対して、3月に入ってからの陽気でサクラなどは例年より早く開花しているようだ。ビロウドツリアブの出現もやや早い。つまり遅れたウメの花と、早く出現したビロウドツリアブの出会いなのだ。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-03-27 14:58 | 昆虫 | Comments(0)