時鳥庵晴耕雨読

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タグ:双翅目 ( 38 ) タグの人気記事


2018年 05月 07日

ミズアブの一種 Beris hirotsui ・・・


 ここのところ時鳥庵の温室横でるり色の美しいミズアブを頻繁に見かける。小さな種類だが数が多くよく目立つ。大きさは6・7㎜ほどだろうか。陽の当らないアオキなどの葉にとまっていることが多い。撮影してモニターで拡大すると、これがまた面白い形態をしていた。小楯板に6本のよく発達した角状の突起が並んでいる。さらにその外側にはそれより短い突起が見える。また後脚の付節第一節が少し膨らんでいる。これらの特徴から調べてみると、どうやらミズアブ科の Beris hirotsui という種類らしいことが分かった。同属のヒゲブトルリミズアブによく似ているが脚の色彩が違う。
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オス。オスの左右の複眼は接近する

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メス。メスの左右の複眼は離れる

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小楯板に6本の角状の突起がある

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-07 17:43 | 昆虫 | Comments(1)
2018年 05月 02日

アリスアブが羽化・・・


 4月12日に蛹化したアリスアブの蛹だったが、今日のぞいてみると無事羽化していたのだ。丸々と太ったメスだった。その前にのぞいたのは4月30日で、その時はまだ羽化しておらず、おそらく4月30日から5月1日の間に羽化したものと思う。蛹期は18~19日ということになる。蛹の殻を見るとちょうど角のあったあたりから出てきたようだ。
 野外で成虫はまだ発生していない。室内飼育のため早く羽化したものと思うが、あと1・2週間もすると野外でも発生し始めるのだろう。楽しみにしている。
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by jichouan | 2018-05-02 15:57 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 20日

ハナアブのホバーリング・・・


 ここのところ日々目にする昆虫の種類が増えている。時鳥庵の温室横もだんだんにぎやかになってきた。庵主は毎日その陽だまりでまったりしているのだが、そんな時、よく目にするのがハナアブだ。日当たりのよい空間でホバーリングしていることも多い。今回はそんなハナアブのホバーリングを撮影してみた。マニュアルフォーカスで素早くピントを合わせ連写するのだ。そんな時、1秒間に10コマという連写速度はありがたい。
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2018-04-20 18:04 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 12日

アリスアブの幼虫が蛹化・・・


 3月30日に時鳥庵においで願ったアリスアブの幼虫(幼虫の記事はこちら)を毎日一度はのぞいているのだが、4月7日には色が褐色に変化し、動かなくなった。これは前蛹の状態なのかもしれない。この状態は4月11日まで続いた。翌4月12日に見ると2本の角(つの)が生えているではないか。どうやらこれが蛹のようだ。前蛹の画像をよく見ると体の一部に2個の淡褐色の斑点があって、そこから角が生えたことが分かる。まったくおかしな昆虫だ。画像はどれもPhotoshop で深度合成したものだ。
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?前蛹、4月7日

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?前蛹、4月11日

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蛹、4月12日


by jichouan | 2018-04-12 15:36 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 03月 30日

アリスアブの幼虫・・・


 アリスアブの幼虫を探してみた(成虫の写真はこちら)。成虫の出現期から考えてそろそろ幼虫が老熟するころではないかと思いいたり、寄生するトビイロケアリの巣を掘ってみた。昨年の観察で頻繁にアリスアブが見られたクヌギの古い切株にトビイロケアリの巣があったのでそれを掘ったのだ。老熟幼虫はアリの巣の入り口近くまで来て蛹化すると聞いていたので、この時期もしいるとすればそれほど深く掘る必要もないと思った次第である。はたして、掘り始めてすぐそれは鎮座していた。なるほどドーム型をした不思議な形で、とても昆虫とは思えない。表面も独特の網目状の模様がある。この奇妙な形の生き物が発見されたころは、それが何なのか全く分からず、ナメクジの一種ではないかと考えた人もいたそうだ。
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 1匹だけおいで願って飼育することにした。飼育といってももうすでに十分成長しているなら、餌を与えずとも蛹化するのではないかと思ったからだ。うまくいくだろうか。そして観察していると、体がまん丸だったのだが、リラックスすると楕円形にやや伸びたのだ。見つけた時は驚いてぎゅっと縮こまり丸くなっていたのだろうか。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-03-30 09:21 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 03月 27日

ウメの花にビロウドツリアブ・・・


 ウメの花にビロウドツリアブが来ていた。ここ時鳥庵ではめったにないことだ。例年ならビロウドツリアブの出現期とウメの開花期が合わないからだ。今年は1月が寒かったからかウメの開花がずいぶん遅れている。それに対して、3月に入ってからの陽気でサクラなどは例年より早く開花しているようだ。ビロウドツリアブの出現もやや早い。つまり遅れたウメの花と、早く出現したビロウドツリアブの出会いなのだ。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-03-27 14:58 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 02月 09日

ヒメルリイロアリスアブのメス・・・


 昨年のヒメルリイロアリスアブの記事で、「メスは未発見」と書いたのは、正確には「時鳥庵ではメスは未発見」ということなのだが、一昨年の6月に時鳥庵で撮影したメスの画像があった。庵主は越冬中を利用して、過去に写した画像などを整理していて見つけたものだ。撮影当時(2016年6月19日)はこの種であることに全く気付いていなかった。
 今年になってから、新年の挨拶だけしか記事にしていなかったので、その画像をアップしておこう。アリスアブの仲間のメス・オスはよく似ているが、両複眼間がより広いのがメスだ。比較のために似たような角度で写っているオスの画像も貼っておこう。(ちょっと越冬ボケしていて、タイトルを間違えていました。ヒメキンイロアリスアブ → ヒメルリイロアリスアブに訂正しました。2月17日)
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( D7000; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G)
メス

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( D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )
オス


by jichouan | 2018-02-09 11:36 | 昆虫 | Comments(0)
2017年 11月 14日

ムシヒキアブ2017(ハタケヤマとアイノの?産卵)


 ハタケヤマヒゲボソムシヒキとアイノヒゲボソムシヒキを観察していると、時々メスが地面に降りることがある。枯れ葉の間にもぐりこんだり、草むらの中にもぐりこんだりする。そしてときには腹端を地面に押し当て左右に小刻みに震わせることもあるのだ。オスはこの行動をとらないので、産卵しているのではないかと庵主は思っているのだが、どうだろう。調べると、雑誌「はなあぶ」のNo.14に春沢圭太郎氏による「アイノヒゲボソムシヒキとハタケヤマヒゲボソムシヒキの産卵と孵化の観察」という記事があるのだが、残念ながら庵主の手元にない。
 まずはハタケヤマヒゲボソムシヒキ。
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 次はアイノヒゲボソムシヒキ。
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(Data: 20171026; D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


by jichouan | 2017-11-14 19:11 | 昆虫 | Comments(0)
2017年 11月 07日

ムシヒキアブ2017(アイノヒゲボソムシヒキの?求愛行動)


 今回はアイノヒゲボソムシヒキの求愛行動だ。基本的にはハタケヤマヒゲボソムシヒキのそれと同じで、静止したメスにオスがホバーリングしながら近づく。そして近くにとまり近づいて前脚でメスの体を触る。その後は連れ立って飛んでしまうので、この場合も交尾に至ったかどうかは未確認なのだが・・・
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 そして次はおまけだ。静止しているハタケヤマのメスにアイノのオスが求愛行動をとっているのを見たのだ。しかしこの後すぐにハタケヤマのオスが割って入り、このアイノのオスは追いやられてしまった。
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右がアイノのオスだ

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右上から飛んできたのがハタケヤマのオスだ
(Data: 20171021; D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


by jichouan | 2017-11-07 16:15 | 昆虫 | Comments(0)
2017年 11月 05日

ムシヒキアブ2017(ハタケヤマヒゲボソムシヒキの?求愛行動)


 今回はハタケヤマヒゲボソムシヒキとアイノヒゲボソムシヒキの求愛行動らしきものを観察した。どちらの種類もほぼ同じような行動をとる。静止しているメスにホバーリングしながら近づいたオスは近くにとまって前脚でメスの体に触れるという行動をとる。たいていはその後連れ立って飛び去ってしまうので交尾に至ったのかどうかは分からない。だからこれが本当に求愛行動かどうかは今のところ「?」だ。まずはハタケヤマ。
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 静止しているメスの前からオスが近づく。

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 そのうち後ろに回って近くにとまる。

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 前から迫るオス(上がメス、下がオス)

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 後ろから迫るオス(左がメス、右がオス)
(Data: 20171021; D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


by jichouan | 2017-11-05 11:09 | 昆虫 | Comments(0)