時鳥庵晴耕雨読

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2018年 05月 30日

キノコゴミムシ・・・


 時鳥庵の庭で面白いゴミムシを見つけた。キノコゴミムシ(=オオキノコゴミムシ)だ。真っ黒の体に美しい橙黄色の斑紋がある。実は以前から時鳥庵にこの種がいることは知っていた。それは夜間窓の灯りに飛んできたことが2度ほどあったからだ。その時は2度とも壁にとまっていたのだが、近づくとポロっと落ちてしまって、撮影も採集もできなかった。それほど多い種ではないので、ちょっと悔しく思っていた。今回は夜間コナラの樹液に来ているのを見つけることができた。懐中電灯の光をあてると、その橙黄色の斑紋が目に飛び込み、美しさにしばらく見とれたほどだ。交尾も観察できた。
 問題はこの橙黄色の斑紋だ。実はこのような斑紋はキノコや倒木、枯れ木に集まる甲虫の中にグループを超えてよく現れる斑紋パターンなのだ。ゴミムシ科とは遠い関係のオオキノコムシ科、ナガクチキムシ科、ケシキスイ科などに見られるのがよく知られている。それ以外にもシデムシ科やデオキノコムシ科にも似たような斑紋をもつ種が知られている。さて、この斑紋パターンにいったいどういう意味があるのだろうか。これもミュラー型の擬態だろうか。それともベーツ型の擬態だろうか。興味は尽きない。
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樹液の出たコナラの幹にいたキノコゴミムシ

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右上はヨツボシケシキスイ。よく似た斑紋が・・・

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キノコゴミムシの交尾

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時鳥庵でよく見かけるオオキノコムシの一種。おそらくヒメオビオオキノコだろう

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-30 19:46 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 28日

ヒシカミキリ・・・


 時鳥庵の雑木林にはあちこちに枯れ枝が積み上げてある。強い風が吹いたりすると大量の枯れ枝が林床に落ちる。それらをかたずけた結果だ。昔なら良い燃料になったのだろうが・・・。そんな枯れ枝を見て回ると、それほど数は多くないがいろんな昆虫が見つかる。今回紹介するのはヒシカミキリだ。とにかく小さい。体長は3-4㎜ほどで、おそらく日本産のカミキリムシの中では最小クラスだ。それが細い枯れ枝上をせわしなく走りまわっているのをよく見かける。結構速く走りまわっているので、撮影は困難だ。休んでいる個体を探して何とか撮影する。それに対して交尾をしているペアはあまり動かず撮影しやすい。体が小さくてもしっかりカミキリムシの形をしている。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-28 16:20 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 26日

ムカシヤンマの産卵・・・


 昨日から朝酒(?庵主は自由人なのだ)をやめて、朝一番に行っている所がある。歩いて40分くらい(途中で他の昆虫の観察などをしているので、庵主の足では最短でも1時間半くらいはかかる)の所にムカシヤンマの繁殖地と思われるところがあって、そこに行っているのだ。車でも行けなくはないが、運動のために歩いて行っている。そこは道脇の何でもないところだが、湧水というほどではないものの、水がしみ出している所で、今の時期、常にムカシヤンマのオスがなわばり行動をとっている。そこを見つけたのは去年で、発生期にはいつ行ってもオスがいるので、きっとここで待っているとメスが来るだろうと見当をつけたのだ。昨年オスはずいぶん観察したが、メスは一度しか見ていないので、今年はぜひもっと見たいと思っていたのだ。
 朝10時半頃にそこに着いたのだが、案の定、一匹のオスがなわばり行動をとっていた。日当たりのよい所にとまり、他のオスが来るとそれを追い払うのだ。それをなんとなく見ていると、メスらしいのが飛んできたと思うと、オスはそれにすぐ反応し、何と連結してどこかに飛び去ってしまったのだ。同じようなことが続いた。そこで庵主自身がその場所になわばり(?)をはることにした。つまりそこに来るオスをすべて追い払うことにしたのだ。これは結構大変で、追い払ってもすぐに次のオス(同じオスかもしれないが)がやって来る。それでも、そんなことを繰り返しているうち、突然、メスがやって来て、なんと産卵を始めたのだ。結局2日間で4回産卵に来たメスを観察できた。良かった、良かった!
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ここに水がしみ出していた

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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)

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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-26 20:44 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 24日

サラサヤンマ・・・


 時鳥庵入口の路上でサラサヤンマのオスが摂食飛翔していた。なわばり飛翔と違ってホバーリングなどせず、せわしなく行ったり来たりしていたのだ。時々他の昆虫が飛んでくると素早くそれを追いかける、そんな行動を20分くらい続けていただろうか。時鳥庵では初めて見るヤンマなので何とか撮影できないか、マニュアルフォーカスでチャレンジしてみた。飛翔が速いのでなかなかうまくいかない。100枚ほど撮影したが、何とか見れるのは4カットしかなかった。もっとも写ってないだろうと思っていたので、ちょっと良い気分。
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2018-05-24 17:32 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 22日

ハイイロヤハズカミキリ・・・


 夜間、例のコメツキモドキを観察するために切ったメダケを積んだ所に行くと、まず目につくのはこのカミキリだ。結構どこにでもいるカミキリだが、昼間目にすることはそれほど多くはない。ところが、夜、枯れたメダケを見て回ると結構活動していて、簡単に見つかる。これまでも時鳥庵では時々見かけたが、こんなにいっぱいいるのかと驚いた。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-22 08:36 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 20日

セッコク2018・・・


 セッコクは株によって咲く時期がばらばらだ。今年の時鳥庵では一番早いのは連休ごろに咲きだした。やはり平年よりずいぶん早かった。今はもうほとんどが咲き終わったが、一部まだ蕾のものがある。セッコクの花は好きだが、欠点はその開花期間が短いことだ。春蘭や寒蘭のように最低でも2週間くらい楽しめるとよいのだが・・・。花にはいろんなのがあって、結構多様性はある。庵主は鉢植えのほか、樹木の幹に着生させたり、ヘゴ付けにしたりしている。時鳥庵では冬氷点下5℃くらいになることはよくあるが、全く問題なく栽培できる。霜にも強いようだ。
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(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


by jichouan | 2018-05-20 20:29 | 園芸 | Comments(0)
2018年 05月 17日

ニホンホホビロコメツキモドキ(その3・交尾と産卵)


 夜間の観察では交尾をしているペアを頻繁に観察できた。大きなメスに小さなオス、反対に小さなメスに大きなオスの交尾もあって面白い。
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大きいメスと小さいオスの交尾

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小さいメスと大きいオスの交尾

 交尾が終わるとメスは産卵のための孔を穿つ。オスがそれに付き添っていることが多く、中には交尾しながら孔を穿つメスもいる。何度も孔の上下(あるいは左右)に体を入れ替えながらの作業だ。
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孔を穿つメス

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交尾しながら孔を穿つメス

 孔がある程度深くなったところでいよいよ産卵だ。
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産卵するメス

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)

 ただこの昆虫、成虫の発生期は短いようで、連休のころをピークに個体数はかなり減ってきた。多かったのは1週間ほどだった。再発見が遅れたのはこのことも影響しているのだろう。

by jichouan | 2018-05-17 18:12 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 15日

キンラン・・・


 キンランは時鳥庵に結構あったが、最近はイノシシが林床を掘り起こすので少し減ってしまった。それでもこの時期、いく株も花をつけている。このキンラン、通常含み咲きが多く、完全に開いたところはあまり見ない。ひょっとすると完全に開く時間が短いのかもしれない。完全に開くとこんな花になるのだ。なるほどランらしい形に咲いている。
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(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


by jichouan | 2018-05-15 21:11 | 植物 | Comments(0)
2018年 05月 13日

ネジロカミキリ・・・


 山菜として人気のあるタラ。その芽はてんぷらにするとおいしい。その芽を採るときに先端の芽だけを採り、後を残しておかないと枯れてしまうので注意が必要だ。これを守っている限り来年も同じ木から芽を採ることができる。ところが、最近はすべての芽をとる人が多く、枯れたタラを多く見かけるのだ。
 それは困ったことなのだが、いいこともある。枯れたタラに集まる、ちょっといいカミキリムシがいるのだ。ネジロカミキリは6~8㎜位の小さなカミキリムシながら、鞘翅の基部半分に毛が密生してできた白紋があって、結構美しいカミキリだ。ただ、それほど多くはない。この時期時鳥庵周辺で枯れたタラを見て回ると時々この愛らしいカミキリムシがついているのだ。目印の鞘翅の白紋がちょっとすれている個体がいくつか見られたが、発生期のピークをすでに過ぎているからだろうか。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-13 10:47 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 09日

マムシグサ・・・


 サトイモ科テンナンショウ属の植物で、同属にはテンナンショウやウラシマソウ、ユキモチソウなど好事家が収集するような仲間が結構多い。茎(偽茎か?)に毒へびのマムシに似たまだら模様があるのでこの名前がついたという。時鳥庵とその周辺にはいたって普通にあって、小さいのは40㎝くらいだが、大きいのは90㎝にもなる。まあ、どこでも普通にある植物なのだろうが、ちょっとおもしろい花だ。ミズバショウなんかもそうだし、サトイモ科の植物には面白いのが多いのだ。どちらかというとちょっと湿った所を好む種類が多い。
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(D7000; Tamron SP 90mm F2.8 Di Macro VC USD)
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(D7000; AF-S VR Micro-Nikkor 60mm F2.8G )
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2018-05-09 20:10 | 植物 | Comments(0)