時鳥庵晴耕雨読

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カテゴリ:昆虫( 153 )


2018年 05月 22日

ハイイロヤハズカミキリ・・・


 夜間、例のコメツキモドキを観察するために切ったメダケを積んだ所に行くと、まず目につくのはこのカミキリだ。結構どこにでもいるカミキリだが、昼間目にすることはそれほど多くはない。ところが、夜、枯れたメダケを見て回ると結構活動していて、簡単に見つかる。これまでも時鳥庵では時々見かけたが、こんなにいっぱいいるのかと驚いた。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-22 08:36 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 17日

ニホンホホビロコメツキモドキ(その3・交尾と産卵)


 夜間の観察では交尾をしているペアを頻繁に観察できた。大きなメスに小さなオス、反対に小さなメスに大きなオスの交尾もあって面白い。
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大きいメスと小さいオスの交尾

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小さいメスと大きいオスの交尾

 交尾が終わるとメスは産卵のための孔を穿つ。オスがそれに付き添っていることが多く、中には交尾しながら孔を穿つメスもいる。何度も孔の上下(あるいは左右)に体を入れ替えながらの作業だ。
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孔を穿つメス

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交尾しながら孔を穿つメス

 孔がある程度深くなったところでいよいよ産卵だ。
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産卵するメス

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)

 ただこの昆虫、成虫の発生期は短いようで、連休のころをピークに個体数はかなり減ってきた。多かったのは1週間ほどだった。再発見が遅れたのはこのことも影響しているのだろう。

by jichouan | 2018-05-17 18:12 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 13日

ネジロカミキリ・・・


 山菜として人気のあるタラ。その芽はてんぷらにするとおいしい。その芽を採るときに先端の芽だけを採り、後を残しておかないと枯れてしまうので注意が必要だ。これを守っている限り来年も同じ木から芽を採ることができる。ところが、最近はすべての芽をとる人が多く、枯れたタラを多く見かけるのだ。
 それは困ったことなのだが、いいこともある。枯れたタラに集まる、ちょっといいカミキリムシがいるのだ。ネジロカミキリは6~8㎜位の小さなカミキリムシながら、鞘翅の基部半分に毛が密生してできた白紋があって、結構美しいカミキリだ。ただ、それほど多くはない。この時期時鳥庵周辺で枯れたタラを見て回ると時々この愛らしいカミキリムシがついているのだ。目印の鞘翅の白紋がちょっとすれている個体がいくつか見られたが、発生期のピークをすでに過ぎているからだろうか。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-13 10:47 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 07日

ミズアブの一種 Beris hirotsui ・・・


 ここのところ時鳥庵の温室横でるり色の美しいミズアブを頻繁に見かける。小さな種類だが数が多くよく目立つ。大きさは6・7㎜ほどだろうか。陽の当らないアオキなどの葉にとまっていることが多い。撮影してモニターで拡大すると、これがまた面白い形態をしていた。小楯板に6本のよく発達した角状の突起が並んでいる。さらにその外側にはそれより短い突起が見える。また後脚の付節第一節が少し膨らんでいる。これらの特徴から調べてみると、どうやらミズアブ科の Beris hirotsui という種類らしいことが分かった。同属のヒゲブトルリミズアブによく似ているが脚の色彩が違う。
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オス。オスの左右の複眼は接近する

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メス。メスの左右の複眼は離れる

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小楯板に6本の角状の突起がある

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-07 17:43 | 昆虫 | Comments(1)
2018年 05月 04日

ニホンホホビロコメツキモドキ(その2・闘争)


 この昆虫を珍しいと思っていた庵主はアホでした。今まで見つけられなかったのは、適当な探索しかしていなかったからだろう。結構たくさんいるのだ。特に夜間見回ると普通に見られるのだ。これには驚いた。
 とにかく、切ったメダケの積んであるところを見ると、夜間なら隠れずに歩きまわっていることもある。そんな光景を観察している時に、出会いがしらにオス同士が喧嘩を始めたのだ。その結果がどうなったのかは分からない。両者ともにメダケから落下したからだ。この闘争はある程度激しく、画像をよく見ると左のオスが右のオスの脚に噛みついているのが分かる。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-04 08:51 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 02日

アリスアブが羽化・・・


 4月12日に蛹化したアリスアブの蛹だったが、今日のぞいてみると無事羽化していたのだ。丸々と太ったメスだった。その前にのぞいたのは4月30日で、その時はまだ羽化しておらず、おそらく4月30日から5月1日の間に羽化したものと思う。蛹期は18~19日ということになる。蛹の殻を見るとちょうど角のあったあたりから出てきたようだ。
 野外で成虫はまだ発生していない。室内飼育のため早く羽化したものと思うが、あと1・2週間もすると野外でも発生し始めるのだろう。楽しみにしている。
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by jichouan | 2018-05-02 15:57 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 01日

ニホンホホビロコメツキモドキ・・・


 時鳥庵で週末を過ごすようになって2・3年目のことだ。ゴールデンウィークに人が集まったので、外でBBQをやった。その時、火の様子を見ていた庵主の体に飛んできた甲虫がとまったのだ。それを捕まえて見ると、ニホンホホビロコメツキモドキの、やや小さなメスだった。その日はさらにもう1匹のメスが庵主の体にとまり、合計2匹を捕まえることができた。
 このやたら長い名前の甲虫、ニホンホホビロコメツキモドキはどこにでもいる種類ではなく、案外珍しい昆虫だ。枯れたメダケに寄生することが知られているのだが、メダケは時鳥庵にも多い。これは時鳥庵に発生しているなと思ったものである。それ以来、もう10年近くなるが再発見することはなかった。今年はそれを何とか探そうと思っていた。その準備もした。昨年暮れから、メダケをたくさん切って、一か所に集め、それに呼び寄せようというわけだ。4月からずっと雨でも降ってない限り毎日、そのメダケを見て回ったが、いっこうに見つからない。ところが、昨日偶然、そのメダケの近くにあったマムシグサの葉上に大きなオスが休んでいるのを見つけた。やはりこの時期に出現していたのに感激し、積んであるメダケを今一度丁寧に調べてみた。いつもはざっと見るだけだったのを、いろんな角度から見てみたのだ。すると、それはすぐに見つかった。普段のぞかないメダケの裏側(下側かな)についているではないか。ざっと見ているだけでは気がつかないはずだ。結果、2メス3オスを簡単に見つけることができた。実に7・8年ぶりの再発見だ。
 この甲虫、何が面白いかというとそのメスの頭部だ。左右不相称なのである。上から見ると必ず左の頬が張り出していて、オスのそれに比べ著しく幅広に見える。このことから「--ホホビロ--」の和名がついたのだろう。メスは産卵のために大顎で固いメダケに孔を穿つのだが、そのためには強靭な大あごと、それを動かす筋肉が必要で、それがこの何ともおかしな頭部の形態につながっているのではないだろうか。
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メダケ上のメス(右下)とオス。

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オス

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メス

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メスの頭部。左頬が張り出している。
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-05-01 10:02 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 30日

ニホンカワトンボ・・・


 この時期、時鳥庵の森の日当たりのよいところで、カワトンボをよく見かける。おそらくニホンカワトンボだろう。どれも羽化したてのようだ。この仲間は羽化してしばらくの間は育った川から離れ、森の中で暮らすようだ。しばらくするとまた川に戻り、繁殖活動を始める。だから川のない時鳥庵にもこの時期には普通に見られ、しばらくするといなくなる。
 メスの翅は透明なのだが、オスでは透明のものと橙色のものの2型が知られる。
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メス

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橙色型オス

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透明型オス
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


by jichouan | 2018-04-30 08:53 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 25日

ツマキチョウ・・・


 時鳥庵の温室横にツマキチョウのメスがひっそりと翅を休めていた。ツマキチョウは飛んでいるとモンシロチョウやスジグロシロチョウとそれほど違わない。よく見ていると分かるのだが、はばたき方が少し違うし、少し小さい。しかも翅の裏には独特の唐草模様があって、何とも趣がある上、前翅の先端がヤマキチョウのように尖っているのだ。オスはその前翅先端の表側が黄色をしているのだが、飛んでいるとその斑紋はほとんど目立たない。春、3~5月だけに現れ、田畑や河原などの開けた所で普通に見られるのだが、案外気が付く人は少ない。ごく普通種ながら庵主の好きなチョウのひとつだ。時鳥庵では少ないが、下の谷津田まで行くと普通にいる。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-04-25 19:37 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 24日

クリストフコトラカミキリ・・・


 今年も時鳥庵の近隣の雑木林は更新のためか、かなり伐採されている。そんな伐採地の太いコナラの伐採木上でクリストフコトラカミキリが運動会を開いていた。結構な数のメス・オスがやたら走り回っているのだ。時々休憩してくれるので、そのタイミングで撮影する。中には交尾中のもいて、その交尾中のカップルに交わろうとするふとどき者もいる。結果、3連結になったりする。しかしそれは長続きせず、やがて格闘技のごとき様相を呈するのだ。見ていて飽きない。
 このトラカミキリは時鳥庵周辺のクヌギやコナラの伐採木には多い。数年前、温室を建てるために時鳥庵でも数本のクヌギを伐採したのだが、それにもたくさん集まってきた。どうやらこの地では優先種のようだ。結構大型のトラカミキリで、庵主は好きだ。
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(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
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(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


by jichouan | 2018-04-24 17:01 | 昆虫 | Comments(0)