時鳥庵晴耕雨読

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カテゴリ:昆虫( 158 )


2018年 08月 27日

コナラ倒木上の昆虫類(その4・ハガタヨツモンナガクチキ)


 ちょっと季節をさかのぼって申し訳ないが、4月下旬にコナラの倒木上に美しいナガクチキムシがいた。全体に黒く、鞘翅には赤い波型の斑紋が2対ある。これも前にあげたキノコゴミムシ同様、オオキノコムシなどに見られる斑紋によく似ている。特徴から、ハガタヨツモンナガクチキだろうと見当をつけている。時鳥庵では初めて見る種類だ。他所でも稀に見るだけで、それほど多くないと思う。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-08-27 16:10 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 08月 21日

ムシヒキアブ2018(ムラサキクチブトイシアブ)


 今年も時鳥庵の庭でムラサキクチブトイシアブの撮影に成功した。かなり珍しい種類らしく、中山(双翅目談話会「はなあぶ」 no. 43; p. 3)によると知られている分布は愛媛県、京都府、それに栃木県だけだという。この栃木県というのは時鳥庵の庭なのだ。ただ、最近、岐阜聖徳学園大学の「昆虫図鑑・ムシヒキアブ図鑑」http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/DOUBUTSU/07hae/mushihikiabu/index.html(理科教材としてネット上に公開している)の中に、本種らしい画像が掲載されているのを見つけた。撮影地は岐阜市で2カットあり、「未同定」となっている。
 時鳥庵では一昨年から現時点までに6個体を確認しているし、これまで2回アップしている。(2016年の記事はこちら、2017年の記事はこちら)まだまだ観察例が少ないのだが、これまで本種に関して分かったこと、感じたことなどをここに記録しておく。1)発生時期:8月4日から8月26日の間に観察している。2)活動時間:13時30分から16時30分の間に観察している。すべて午後だというのはちょっと興味深い。他のイシアブ類の多くは午前中に多く観察でき、14時を過ぎるとあまり見なくなることが多い。3)見られる場所:日当たりのよい葉の上や樹皮のない倒木上など。これは他のイシアブ類と同じなのだが、どちらかというと低い位置、だいたい地面から30㎝以内にとまることが多く、それより高い位置にはあまりとまらない。また地面にとまることもあるのもイシアブ類としては珍しいのではないだろうか。
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(D500; Tamron SP 90mm F2.8 Di Macro VC USD)
地面にとまるムラサキクチブトイシアブ


 今年は8月18日の午後2時18分前後に見つけた。撮影はできたが、採集はできなかった。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-08-21 10:27 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 08月 16日

ミズスマシ・・・


 日本固有種のミズスマシはかつては池や水田など水のあるところでは普通に見られた甲虫で、水面をくるくる回るように泳ぎ回っていたものだ。それがいつの間にか急激に減少し、環境省のレッドデータブック(RDB)では「絶滅危惧Ⅱ類」に分類されている。なぜ、急に減ったかはよく分からないのだが、中性洗剤など界面活性剤がその原因ではないかという意見もある。生活排水などに含まれる界面活性剤がミズスマシの浮力を奪い、水面での生活ができなくなったというのだ。
 そんなミズスマシが、時鳥庵の近くにある小さな池(?周囲10mほどか)に多数生息しているのだ。この地域では、ほかでは見たことはないのだが、その池に行けば必ず多数が泳いでいるのだから驚きだ。その池は個人所有なのだが、庵主は所有者と懇意にしており、不在でない限りはいつでも見に行ける。そこにはタガメも多い。
 今回は、なぜか池の真ん中付近に集まって泳いでいた。少し遠かったのであまり良い写真は撮れなかった。今後、もっとよい写真が写せれば改めてアップしたい。
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2018-08-16 19:53 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 08月 09日

ゴイシシジミ・・・


 時鳥庵とその周辺ではゴイシシジミをよく見かける。小さなシジミチョウだが、翅の裏面は白地に黒い碁石模様をちりばめていて、そのコントラストは印象的だ。ただ翅表は一様に黒くて地味だ。このチョウの幼虫はササやタケに寄生するアブラムシ類を食べて育つ肉食性だ。この辺りにはアズマネザサやメダケが多いので、そこで発生しているのだろう。年4~5回くらいは発生しているようだ。
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


by jichouan | 2018-08-09 14:03 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 07月 27日

アゲハモドキ・・・


 ここのところの猛暑で、庵主は活動停止状態が続いている。早朝に畑の草刈りだけはしているが、それで全身びっしょりと汗に濡れてしまう。それでシャワーを浴びるともう外に出る気はしない。ニュースで毎日熱中症の話題が伝えられ、庵主も「年寄りの冷や水」にならぬよう、ここは扇風機の前で毎日過ごしているのだ。ちなみに時鳥庵ではよほどのことがなければ冷房は使わなくて済む。
 そんなある日、庭の小さな(おそらく実生)ミズキが丸坊主になっているのに気づいた。よく見ると白いものがいくつも付いている。アゲハモドキの幼虫だった。アゲハモドキの幼虫は体の表面に分泌した真っ白のロウ物質をつけているのだ。これは結構よく目立つ。そういえば、成虫が夜間、庵の灯りによく飛んでくるし、昼間、葉の上で休んでいるのを見ることも多い。幼虫もちょっと変わっているが、この成虫の容姿にはさらに驚く。ジャコウアゲハにそっくりなのだ。ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサなどを食べ、体内に毒を蓄えるので、鳥などの捕食者に嫌われており、それに擬態しているのだといわれている。ただ、ここ時鳥庵ではジャコウアゲハは今のところ見たことはない。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
ミズキ上の幼虫

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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
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(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )
昼間見かけた成虫



by jichouan | 2018-07-27 17:55 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 07月 17日

タテジマカミキリ・・・


 時鳥庵にはウド(山ウド)が2株だけ自生している。いつか食べてやろうと思っている。その、ウドの葉にタテジマカミキリが休んでいた。
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ウドの葉上で見つけたタテジマカミキリ

 このカミキリが時鳥庵にいるとは思っていなかった。なぜならこのカミキリはカクレミノでよく見つかるのだが、時鳥庵にはそれが無いからだ。調べてみるとカクレミノ以外にも、ヤツデやセンノキ、ハリギリなどにも寄生するようだ。どれもウコギ科の植物だ。そういえばウドもウコギ科なので、もう一度よく見てみると茎に後食痕らしきものがついていた。このタテジマカミキリはウドを後食していたのだろう。
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ウドの茎についた後食痕(?)

 時鳥庵にはウコギ科の植物はほかにコシアブラ、ヤマウコギ、ハリギリ、タラなどがあるので、それらの植物に寄生している可能性がある。とりあえず一番多くあるコシアブラを見て回ると、1匹だけだが見つけることができた。
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コシアブラの幹上に
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-07-17 17:44 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 07月 13日

ナカネアメイロカミキリ・・・


 この時期、奥日光でハリギリ(ウコギ科)があれば、その幹を見て歩く。幹には深いしわが刻まれているのだが、ナカネアメイロカミキリという飴色をした小さなカミキリが見つかる。体長は6~9㎜くらいだろうか、小さい。暗灰色の樹皮に明るい飴色のカミキリなので、小さくてもよく目立つ。クリイロシラホシカミキリと同じように、このカミキリを探している人と出会うことも多い。これも小さいのに収集家には人気があるカミキリのようだ。日中、日当たりのよいハリギリで待っていると、次から次に飛来することがある。場所によっては結構普通に見つかる。
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-07-13 13:18 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 07月 09日

マツシタトラカミキリ・・・


 このカミキリもミズナラの大木の幹上でよく見かける。やはりちょこちょこ歩き回っている。メスは産卵をしているところをよく見かけるので、幼虫はミズナラの樹皮か樹皮下を食べるのだろう。奥日光では結構普通にいる。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-07-09 17:58 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 07月 07日

テツイロハナカミキリ・・・


 クリイロシラホシカミキリを探していると時々見かけるハナカミキリだ。体が小さく細く弱々しいので、カミキリというよりジョウカイのようなたたずまいだ。幹の表面をふらふらと歩いていて、近づくと飛んでしまったり、落下したりすることが多い。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


by jichouan | 2018-07-07 07:20 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 07月 05日

クリイロシラホシカミキリ・・・


 奥日光でミズナラの大木の幹を見ているといろんな甲虫が見つかる。クリイロシラホシカミキリもその一つだ。体長6~9㎜の小さなカミキリなので、見つけるのはちょっと大変だ。それでもちょこちょこと歩き回ってくれれば、何とか見つけることはできるし、目が慣れてくると結構普通にいることに気づく。ただ、その動きは結構速くて、撮影は簡単ではない。小さいうえになかなかとまってくれないのだ。小さいのに収集家が好むのはなぜだろう。このカミキリを探している人によく出会う。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro + Extension Tube 10mm)


by jichouan | 2018-07-05 17:52 | 昆虫 | Comments(0)