時鳥庵晴耕雨読

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2019年 02月 23日

アザミウマ(その6、Adraneothrips russatus)


 Adraneothrips russatus (Haga)(クダアザミウマ科クダアザミウマ亜科)は関東以西の暖帯林の堆葉層に生息する小さいが美しいクダアザミウマだ。この色彩からハレギクダアザミウマという和名で呼ばれることもある。南西諸島、小笠原諸島、中国などにも分布しているが、今のところオスは未発見だ。主に常緑広葉樹林に生息し、個体数は多い。採集にはツルグレン装置を用いれば良いのだが、撮影のために林床の落ち葉をめくって探してみた。体長1.5mm前後と小さいので一苦労した。ちょろちょろ動いてくれないとなかなか見つからないのだ。
 インドから東アジアによく似た種が数種いて、特にインドに産するA. limpidusに極めて良く似るが、前翅に重複刺毛が無いことでかろうじて区別している。
 「明石・神戸の虫 ときどきプランクトン」に掲載されているこちらのクダアザミウマも本種だろう。
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(7DMarkII; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
すべてメスだが、成熟度により多少体色に濃淡の差がある。大きな複眼が印象的な美しいクダアザミウマだ。



# by jichouan | 2019-02-23 14:31 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 02月 19日

アザミウマ(その5、Bactrothrips brevitubus)


 Bactrothrips brevitubus Takahashi(クダアザミウマ科オオアザミウマ亜科)は関東以西の暖帯林にもっとも普遍的に生息する。中国や東南アジアからも同種と思われるものが得られている。主にカシ類やシイ類、それにクスノキなどの枯れ葉に生息する。カシ類の枯れ葉からはB. honorisB. pictipesと同時に見られることが多いが、通常本種の個体数がもっとも多い。体側に赤い斑紋をほとんど持たないことや、触角の第3・4節が長いこと、オスの腹部第6節にある角状突起が外側に開き、もっとも長く発達することなどで区別できる。また、体長も、最大で6mmを超えもっとも大きい。しかし、オスの腹部の突起は小型個体では発達せず短いので、それだけでの同定には注意が必要だ。
 Bactrothripsの仲間が枯れ葉に生息するのは、枯れ葉に生じたPestalotia属などの菌類の胞子を餌にしているからだ。種によって好みの枯れ葉の種類が異なるのがどうしてなのかは今のところ分からないが、好みの菌類の種類が違うことは十分考えられる。
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オス。下の個体はやや小さく、腹部の角状突起はあまり発達していない。

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メス。腹部に赤い斑紋はない。

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本種の触角第3・4節はかなり細長い。

(80D; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)


# by jichouan | 2019-02-19 15:48 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 02月 14日

アザミウマ(その4、Astrothrips aucubae)


 Astrothrips aucubae Kurosawa(アザミウマ科アミメアザミウマ亜科)は本州、四国、九州に分布し、かなり多くの種類の植物の葉に寄生するが、特にイヌビワやクワなどに多く見られる。海外でもフィリピンなどから記録されている。個体数は多く、結構普通に見つかる。また、ちょこちょこ歩き回るのが多いアザミウマの中では、やや動きが鈍いので、庵主はこの種類を使ってアザミウマ撮影の練習をした。体長は1.2mm前後とかなり小さく、オスは未知。
 このアザミウマの面白いところはその頭部の形だ。背面中央が大きく盛り上がっているのだ。一方向だけから見ているとなかなかその立体的な形状が分からない。そんな時はいくつか複数の方向から眺めれば、その構造を何となく理解できる。今回もちょっと不鮮明だが、頭部を3方向から拡大してみた。頭部の膨らみにルビーのように赤い単眼が見えるのが印象的だ。
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(80D; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)


# by jichouan | 2019-02-14 16:18 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 02月 10日

アザミウマ(その3、Bactrothrips honoris)


 Bactrothrips honoris (Bagnall)(クダアザミウマ科オオアザミウマ亜科)はJ. E. A. Lewisが'Kobe'で採集したものが命名記載されたものだ。やはり関東以西の暖帯林に生息し、アカガシなどの枯れ葉に棲む。南西諸島からも知られるし、また台湾からも同種と思われるものが得られている。今回はやはり三浦半島でアカガシの枯れ葉上からB. pictipesと同時に見られた。B. pictipesとは触角の第3-4節がより短く、それらの先端が明瞭に暗色なこと、オスの腹部第6節にある角状突起の形状が異なることなどで区別できる。体長は5mm前後。
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(7DMarkII; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
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(80D; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
一番上がメスで、中央と下がオス


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(80D; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
同じ枯れ葉上にB. honorisのメス(上)とB. pictipesのオス(下)が同時に見られた


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(80D; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
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(7DMarkII; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
上がB. honoris、下がB. pictipes。ともにオスで、触角第3-4節の長さと、それらの先端の色彩に違いが・・・


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(80D; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
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(7DMarkII; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
上がB. honoris、下がB. pictipes。ともにオスで、腹部第6節の角状突起の形状に違いが・・・



# by jichouan | 2019-02-10 16:59 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 02月 06日

シリーズ・アザミウマを再開・・・


 ちょうど2年前、当ブログで庵主の専門分野であるアザミウマ類の記事を連載しようと試みたことがあった((その1)は2017年1月11日の記事)。3回掲載したのだが、その後は続かなかった。ちょうどいろんな雑用が舞い込んだのが主な原因だが、庵主の技量不足によってこの小さな昆虫を十分に撮影できなかったことも事実だ。今回、撮りためたアザミウマの写真が少しはたまったので、少しずつ掲載しようと思っている。すでに(その2)Bactrothrips pictipesと(その3)Bactrothrips flectoventrisの記事を掲載したのだが、それは削除することにし、新たに出なおすことにした。なお、(その1)はそのままとし、(その2)からの再開としたい。このような変則的な掲載になったことをお詫びする。また、庵主の低い技量のせいで画像は十分なものといえないかもしれないが、種の同定においては相当正確であると考える。

アザミウマ(その2、Bactrothrips pictipes


 さて、最初に取り上げるのはやはりBactrothrips pictipes Haga & Okajima(クダアザミウマ科オオアザミウマ亜科)だ。この種は主に関東以西の暖帯林に生息し、アカガシなどの枯れ葉に生息するが、今の所南西諸島からは得られていない。アカガシの枯れ葉には同属の別種、B. brevitubusB. honorisなども同時に生息することが多く、その同定は一般の人には案外難しいのだろう。実際にはメス成虫の腹部末端付近にあるBournier器という器官の形状を見れば簡単に同定できるのだが、これを見るためには解剖など結構な技術が必要で一般的にはあまり現実的ではない。だが、庵主の場合は相当数の標本を見てきたので、頭部の形だけでも正確にわかれば同定は可能だ。
 本種は庵主の住む関東では三浦半島あたりの暖帯林で見られる。腹部の両側が赤く美しい。この赤い色彩はB. brevitubusではほとんど見られないが、B. honorisでは同じように見られる。
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(7DMarkII; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
一番下の画像がメス、他はオス。オスの腹部第6節には1対の角状突起があるが、メスにはない。



# by jichouan | 2019-02-06 21:13 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 02月 02日

時鳥庵の樹液酒場(その10、スジクワガタ)(最終回)


 この種もコクワガタ同様国内では普遍的に見られる種で、個体数も少なくない。コクワガタよりいくぶん小さく、鞘翅の表面には明瞭な縦条が見られるのだが、中・大型のオスではそれが弱まり、コクワガタのそれに似てくる。しかし、大顎の内歯が常に2歯状であることで、区別は容易だ。また、コクワガタの小型オスでは内歯が無くなるのだが、本種では常に小さな内歯を持つ。時鳥庵では灯火にはあまり来ないが、樹液には普通に見られる。
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(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)
一番下の個体は小さいオスだ。良く見ると大顎に小さな内歯がある。



# by jichouan | 2019-02-02 13:23 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 01月 25日

時鳥庵の樹液酒場(その9、コクワガタ)


 コクワガタはどこにでもいるもっとも普遍的に見られるクワガタムシだが、時鳥庵の灯火にはあまり飛んでこない。だからと言って少ないかというとそうでもなく、樹液などには普通に集まっている。秋には熟したイチジクの果実にも来ていた。成虫で越冬する種類なので、5月ごろから9月ごろまで活動している。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


# by jichouan | 2019-01-25 11:38 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 01月 17日

再びニホンホホビロコメツキモドキ・・・


 久しぶりに時鳥庵に行ってきた。庵主は越冬中ではあるが、果樹、主にウメ、モモ、スモモなどの剪定や、温室の水やりのためだ。温室の寒蘭は気温がかなり低くなるので、水を控え冬眠させているのだ。それでも月に一度は水をやりに行かなければならない。この方法でこれまでは何とか維持しているのだ。
 話は変わるが、そのついでに枯れたメダケを少し割ってみた。昨年5月ごろ、多数の成虫を確認したニホンホホビロコメツキモドキの新成虫を確認するためだ。切ったメダケを積んでおいた所(ここで成虫が産卵していた)に行って、何本かを選び割ってみたのだ。ほどなく大きなメス成虫が出てきた。やはり時鳥庵の中で発生していたことが分かった。メスオスも出てきた。いくらか採集してみると太いメダケからは大きな成虫が、細いメダケからは小さな成虫が出てくる。これは餌(うる覚えだが、メダケの内側表面に繁殖した菌類を餌にしているのだと記憶している)の量に関係するのだろう。太いほど餌の量が多いということではないだろうか。それに、成虫がいたメダケの内側に、必ず一か所四角形に角ばったくぼみが穿たれている。これは将来脱出孔になるのだろう。発生期にはまだまだ早いが、すでにその準備をしているのだろう。ちなみに本種の脱出孔も外から見ると四角形なのだ。多くの昆虫は丸い脱出孔を穿つのに、ちょっと変わっていて面白い。これはメダケの筋張った繊維質な材質に関係しているのではあるまいか?
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出てきた大きなメス

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太いメダケから大きなオス

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細いメダケから小さなオス

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メダケの内側に穿たれたくぼみ

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脱出孔は四角い

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2019-01-17 13:45 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 01月 10日

時鳥庵の樹液酒場(その8、ノコギリクワガタ)


 時鳥庵でノコギリクワガタは年によって発生数に増減があるようだ。一昨年は結構多く、庵のしょぼい灯火(玄関を照らす、小さな白熱電球)にも良く飛来したのだが、昨年は全く飛来しなかった。樹液にも1♀2♂が来ていただけだった。夜、樹液に来ているところを懐中電灯で照らすと、相当赤く見え、やたら美しいのだ。やはり多いのは6・7月で、8月になると少なくなってしまう。
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(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2019-01-10 17:28 | 昆虫 | Comments(0)
2019年 01月 03日

明けまして、おめでとうございます・・・


 昨年の日本はちょっと災害の多い年でした。今年はもっと穏やかな年でありますよう祈っています。
 昨年も書きました通り、庵主は定年退職を機に、新年の挨拶を遠慮申し上げるようになりましたが、今年も多くの方々から年賀状が届いています。皆様のご厚情に感謝申し上げます。また、挨拶を廃止したからと申しましても、皆様とのお付き合いまで廃止したわけではございません。これまで通りお付き合い願えればうれしい限りです。
 さて、昨年の庵主は6月に奥日光で怪我をして、それが原因でそれ以降の活動がちょっと停滞気味で、ちょっと悔いの残る年でした。今年は今一度気合を入れ直して、農作業や昆虫探索に頑張ろうと思っています。本年もよろしくお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝を祈念して、年頭の挨拶といたします。

# by jichouan | 2019-01-03 17:06 | 未設定 | Comments(1)
2018年 12月 28日

時鳥庵の樹液酒場(その7、ミヤマクワガタ)


 時鳥庵で一番多く目につくクワガタムシはミヤマクワガタだ。庵の灯火には6月の中頃から飛来し始め、8月にはまったく来なくなる。しかし、樹液では8月の中頃まで見ることができる。また、灯火に飛来するのは6月中頃から7月中頃までが多いのだが、樹液には7月中頃から多く集まるようになる。ただ、年によって少ない年もある。
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
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(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


# by jichouan | 2018-12-28 16:12 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 12月 23日

時鳥庵の樹液酒場(その6、オオトモエなど)


 カトカラ以外にも多くのガが樹液に集まるが、庵主にも同定できる比較的大型の種を2種だけ紹介しておこう。ともにカトカラと同じヤガ科のシタバガ亜科に属するのだが、カトカラではない。
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(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)

上はオオトモエ。前翅の目玉模様がよく目立つ。下はムクゲコノハとカブトムシ。



# by jichouan | 2018-12-23 19:32 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 12月 20日

庵主、越冬に入る・・・


 時鳥庵は寒くなってきたので、世田谷に戻った。今年は暖冬とのことだが、やはり寒いのは苦手で、越冬態勢に入ることにした。時鳥庵はすでに何回か朝の気温が氷点下を記録している。東京より5℃は低いのではないだろうか。寒蘭の花も終わったことだし・・・。越冬中も寒蘭の水やり、果樹の剪定など作業はあるので、不定期にだが行くつもりだ。
 このブログは、ちょっと間隔が開くかもしれないが、続けるつもりだ。特に「時鳥庵の樹液酒場」は「寒蘭2018」のために中断したので、ちょっと時期的に合わない話題になるが、再開したいと思っている。

# by jichouan | 2018-12-20 17:45 | 未設定 | Comments(0)
2018年 12月 14日

寒蘭2018(その18、最終回)


 今年の寒蘭は終了した。今年は花芽が多く上がり、それなりに良かったと思う。時鳥庵にある寒蘭は数もしれているのだが、まだ株が小さくいまだ花を見ないものも多い。それらが咲いてくれると良いのだが、なかなかそうもいかず、結果毎年同じ花の紹介になっている。同じ株でも年により咲き方が違うので、それでも良いか、と思っている次第だ。
 今年咲いたのだが紹介できなかったのも多い。株が小さく本咲にならなかったため、あまり見てくれがよくなかったり、あまり良い写真が撮れなかったりしたためだ。例えば「司の華」、「大八」などはもう一歩のところまで来ているのだが。「日南の誉」などは良い花が付いたが、2花だけだった。まあ、2花ではどうしようもないが、それをご覧いただき、今年の寒蘭記事の最後としよう。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-12-14 17:33 | 園芸 | Comments(0)
2018年 12月 09日

寒蘭2018(その17、暁天)


 薩摩寒蘭だっただろうか、「暁天」。肉厚の更紗で、花自体は大きくないが、キレは良い。土佐寒蘭にも似たような更紗花があったように思うが思い出せない。時鳥庵の株はまだ小さく今年初めて花をつけた。花弁ばかりか舌も肉厚で、咲けば1カ月は持つ。3花付いたが、まだまだで、花茎もあまり伸びなかった。5花以上付いて花茎が伸びれば見所はあるように思っている。まだ、何年かかかるだろう。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-12-09 10:29 | 園芸 | Comments(0)
2018年 12月 06日

寒蘭2018(その16、桃ベタ舌)


 産地不明の桃花ベタ舌系。昨年に続いて今年も3花付けた。今年は3花ともきれいに開いた。キレの良い一文字咲きの花弁は細いがわずかに紫がかった桃色で、舌は周囲がぼけるベタ風。何とも独特の雰囲気を持つ花だ。まだまだ株は小さく、今後に期待したい。5~7花位付けるようになると、結構良いのではないかと期待している。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-12-06 17:45 | 園芸 | Comments(0)
2018年 12月 03日

寒蘭2018(その15、福の神)


 土佐寒蘭「福の神」。義兄U氏所蔵。更紗ベタ舌だが、花弁はやや抱え気味に咲く。この花もいろんな系統があるようで、花弁の色など結構変異があるようだ。舌も完全にベタ舌になるものもあればベタ風と呼んだ方がよさそうなものまで様々だ。この「福の神」はラベルに「金子系」とあるが、庵主はその由来を知らない。舌はベタ風で、花弁は地味な更紗で結構渋くて良い花だ。今年は6花付いた。一昨年にも掲載したが、その時は確か8花付いたと記憶している。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-12-03 16:13 | 園芸 | Comments(0)
2018年 12月 01日

寒蘭2018(その14、白妙)


 薩摩寒蘭の優品「白妙」だ。寒蘭の素心花ではもっともよく知られている品種だろうと思う。ただ、前にも書いたが、命名株だけではなく、その後付近から発見された似たものの多くが同じ名前で出回ったようで、今となってはどれが正真正銘の白妙、つまり命名株由来のものかは分からない。庵主はそれぞれ別の機会に入手した3株を持つが、3株とも葉姿や花がちょっとずつ違っている。今年は3株とも花をつけた。画像の株は結構充実しており、今年は6花付けた。花は結構大型で、しかもやや肉厚なため、花持ちも良い。他の2株はどちらも今年初めて花を付けたが、まだまだ小さい。お見せできるようになるまではまだ数年かかるだろう。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-12-01 13:01 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 29日

寒蘭2018(その13、やなせ錦)


寒蘭2018(その13、やなせ錦) 土佐寒蘭の「やなせ錦」だ。「千本」という登録名もあるが、同じものだろう。高知県安芸郡馬路村の産だということだ。ちなみに、馬路村を調べてみると、馬路地区と魚梁瀬(やなせ)地区に二分されているし、千本山という山もある。この花も以前は結構高価だったが、最近はそうでもないらしい。増えたのだろう。時鳥庵でも増えている。
 肉厚の紅ベタ舌花で、型崩れせず一カ月は咲いている。舌の形も良い。花の色は東京ではなかなか赤くは咲いてくれない。このブログの右上にある画像はまさに東京で咲いたやなせ錦だ。時鳥庵でもこれまであまり良い色が出なかったのだが、今年は赤く咲いてくれた。時鳥庵には2株あって7花と、5花付いた。両株ともここのところ毎年咲く。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-11-29 11:47 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 27日

寒蘭2018(その12、日向更紗無銘)


 日向寒蘭の無銘更紗だ。この花の良いところはとにかく典型的な三角咲きで、花弁がしっかりしており、花持ちもすこぶる良い。これで舌が無点なら申し分ないのだが、やや大きめの紅点を散らす。庵主はこの紅点も良いと思っているのだが。今年は7花付いた。見返り咲きでなければ申し分ないのだが、贅沢は言わないでおこう。良い花だ。開花後3週間経つがまだしっかり咲いている。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-11-27 18:58 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 25日

寒蘭2018(その11、旭陽)


 日向寒蘭の赤花、「旭陽」。株が結構充実してきて、今年は10花ついた。この花の良いところは花弁、舌ともに幅が広く、見ごたえがあるところだ。特に舌は無点にはならないが、やや短く、巻きにくいので見栄えが良い。欲をいえば10花付いた割には花茎がそれほど伸びず、花間が詰まり気味なことだ。これくらいの花茎の長さなら7花位がバランスが良いと思う。庵主は寒蘭の場合、7花位で花茎が伸びるのがもっともバランスが良いと思っている。花数が多ければよいというわけではないとも・・・。もっともこれは個人の好みの問題であって、そうでなければならないというものではない。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-11-25 20:07 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 25日

オサムシの神様M氏、鬼籍に入る・・・


 庵主の先輩で、家族ぐるみでもお付き合いのあったオサムシの神様(学生がそう呼んでいた)M氏が、周りに惜しまれながらも亡くなってしまった。80歳だった。庵主も、22日のお通夜と23日の告別式に行ってきた。なんとも悲しかった。23日はそのままM氏のご自宅に泊まり、ご家族や彼を惜しむ農大の昆虫学研究室出身の皆さんと思い出話などをして彼を偲んだ。
 翌日、帰る前に彼の標本室をもう一度見ておこうと思い、ざっと見ていると作業机の上に小さな標本箱があるのに気が付き、なんとなく開けると、そこに並んでいたのは、今年6月に奥日光で庵主が採集したアオカタビロオサムシとクロカタビロオサムシだった(このブログでも何度か掲載した)。結構な数があったが、どれもきれいに展脚されており、ラベルも付けられていた。他の標本はすべて、ドイツ箱に移され、整理されていたのに、なぜこの標本たちだけが作業机の上に残されていたのだろう。庵主が思うに、庵主が訪れたときにすぐ見せられるように、あるいは、ご自分の死期を悟っておられたM氏が、死後訪れた庵主にその標本の所在を知らせるために、わざと他の標本とは別に保管しておいてくださったのではなかろうか。ご冥福を祈るばかりである。

# by jichouan | 2018-11-25 20:02 | 未設定 | Comments(0)
2018年 11月 20日

寒蘭2018(その10、東小又)


 高知県室戸市吉良川町東小又産の更紗。この産地からは「良光」など、優良な更紗の銘品がいくつか出ている。ちょっと色の濃い更紗で、花弁は幅広くしっかりしたものが多く、どれもなかなか良い。この株は無銘ながらキレが良く、花弁もしっかりしている。舌はやや大きめの紅点を散らし、結構インパクトがある。株はまだそれほど大きくなく、今年初めて花をつけた。4花付いただけだが、今後が楽しみな株だ。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-11-20 19:13 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 18日

グリルで簡単、焼き芋・・・


 時鳥庵では今年サツマイモがたくさん採れている。庵主はサツマイモはあまり好みではないが、ちょっと思い立って「焼き芋」を作ってみた。時鳥庵にはパナソニックのIHクッキングヒーターがあるのでそのグリルを使うことにした。適当にやってみたが、それなりにうまくいった、と思う。
 まず、サツマイモをきれいに洗う。今回使ったのは直径約5cm、長さ16-17㎝のを2本。
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 グリルに並べ、加熱する。加熱は「低」で15分ほど、続いて「高」で15分ほど。低である程度中まで火を透し、高で表面に焦げ目をつけようと思ったからだが、別にこのとおりしなくてもよいと思う。例えば「中」で30分でも良いかもしれない。加熱中何回か90度ずつ回転させた。
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 そして加熱後。回転させたことである程度均一にこげめが付いたと思う。かかった電気代は約12円。半分に折ってみると、中までちゃんと火が通っている(本当はもっと黄色かったが、写真では色が出なかった)。さっそく食べてみると大変甘く、美味だった。焼き芋など食べるのはいつ以来だろう。おそらくここ30年は食べていないと思う。
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# by jichouan | 2018-11-18 15:58 | 料理 | Comments(0)
2018年 11月 18日

寒蘭2018(その9、青無銘)


寒蘭2018(その9、無銘青) 産地不明の青花で、舌に大きな黒点があり、ちょっとベタ風。義兄U氏所有。三角咲きでキレが良く、花弁もしっかりしている優品。4花付いたが、花茎の伸びはいまいちだった。今後に期待している。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-11-18 15:51 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 16日

寒蘭2018(その8、室戸錦)


 土佐寒蘭の銘品。平肩咲きの赤花で非常にキレが良く、色も出やすい。庵主は赤花の中では一番好きな花だ。今まで何株かを栽培したことがあるが、葉があまり大きくならず、花茎が抜け出る姿は素晴らしい。つまり葉と花のバランスが良いのだ。今年は5花付いただけだが、その姿や花の色はやはりよい。同じ土佐寒蘭に「緋燕(ひえん)」と命名されたのがあるが、花も葉姿も庵主には室戸錦と区別がつかない。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-11-16 17:15 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 14日

寒蘭2018(その7、西海の誉)


 産地は長崎県。つまり肥前寒蘭だ。すっきりしたキレの良い更紗で、舌は無点系。今年は5花付いたが、花茎は結構伸びて、葉上に抜けてくれた。惜しいことに舌に少しだが紅点が出てしまった。無点に咲くと素晴らしいのだが。株はまだまだこれからで、充実してくると素晴らしい花を咲かせると思うのだが。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-11-14 17:16 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 12日

寒蘭2018(その6、旭日)


 日向寒蘭の「旭日」。たぶん尾鈴山系の産で、花弁の広い紅花。幅の広い舌に特徴があって、大きく不規則な紅点があるのだが、この紅点年により大きくなったり、小さくなったり、あまり安定していない。今年の紅点はあまり大きくならなかった。本来、「旭日」と呼ばれているのは、日の丸を連想されるほど紅点が中央に集まるようなのだが。この株は命名株ではないのかもしれない。今年は7花付いたが、花茎がそれほど伸びず、花間が詰まりぎみ。株も小さいのでこれからに期待する。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-11-12 15:13 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 11日

寒蘭2018(その5、青更紗無銘)


 産地は不明だが、おそらく土佐だと思う。花は中型で、花弁にやや幅のある三角咲き。舌はやや大きめの紅点を散らす。この花の良いところは花弁がやや厚くしっかりしていて形が崩れないことだ。まだまだ株は小さく、花数も期待できないが、もう少し作を重ねれば結構見所があると思っている。
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(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 30mm F3.5 Macro)


# by jichouan | 2018-11-11 12:27 | 園芸 | Comments(0)
2018年 11月 10日

ヤマノイモのむかご・・・


 時鳥庵とその周辺にはヤマノイモがたくさんある。掘ればイモが採れるのだが、かなり深くまで掘らなければならず、大変なので掘ったことはないし、掘る予定もない。そのヤマノイモの蔓にはこの時期、「むかご」が付く。このむかごは、イモと違って簡単に採れる。実はこのむかごもイモに負けず結構おいしいのだ。
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採取したむかご。小さいのはエンドウ豆くらいの大きさ。

 このむかご、どうやって食べるかというと、もっとも簡単なのは、そのままフライパンで炒って、塩をふれば食べられる。庵主が最も気に入っているのは「むかごご飯」だ。作り方はいたって簡単。「エンドウご飯」を炊く要領で、エンドウ豆の代わりにむかごを入れるだけだ。つまり、普通にご飯を炊く要領でといだ米と水を炊飯器にセットし、そこにむかごを適量ほうり込み、後はスイッチを押すだけだ。少し塩を加えておくのを忘れずに。好みによって「かつおだしの素」を使ってもよい。
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むかごご飯。むかごがほくほくしておいしい

 他の料理にも使える。やったことはないがかき揚げなどてんぷらにも使えると思う。
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ジャガイモ、むかご、ベーコンの炒めもの

 これも作り方は簡単。むかごと短冊に切ったジャガイモは、あらかじめ電子レンジに10分ほどかけて柔らかくしておく。それをフライパンに移し、適当な大きさに切ったベーコン(厚切りでも薄切りでもどちらでも良い)を加え炒める。ジャガイモにうっすらこげ目がつけば、バターを適量入れ、全体になじんだら出来上がり。ベーコンとバターの塩味があるので、そのままで食べてもよいし、物足りなければ少し塩をふる。

# by jichouan | 2018-11-10 17:15 | 料理 | Comments(0)