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2019年 03月 17日

アザミウマ(その10、Adraneothrips setosus)


 Adraneothrips setosus (Okajima) (クダアザミウマ科クダアザミウマ亜科)は食菌性の種で、今のところ神奈川県や東京都の、主に暖帯林の堆葉層から見つかっている。ただ、堆葉層に棲むアザミウマの調査は関東以外では不十分なので、おそらくもっと広く分布しているのではないかと思っている。同属のハレギクダアザミウマがあれほど美しいのに、本種は暗褐色のちょっと地味な体色をしている。大きさはやはり小さく1.4mm前後だ。この手の小さくて地味なクダアザミウマの分類は難しいが、今回撮影したのは基準産地のすぐ近くなので、間違いないだろう。これといって目立った特徴は無いのだが、触角が一様に暗色で、第3節だけが僅かに淡いところに注目してほしい。
アザミウマ(その10、Adraneothrips setosus)_a0342569_14245129.jpg
アザミウマ(その10、Adraneothrips setosus)_a0342569_14245935.jpg
アザミウマ(その10、Adraneothrips setosus)_a0342569_14250885.jpg
アザミウマ(その10、Adraneothrips setosus)_a0342569_14251881.jpg
(80D; MP-E 65mm F.2.8 Macro Photo)
体形からおそらくメスだろうと思っている。本種ではハレギクダアザミウマと違いオスも見つかっている。



by jichouan | 2019-03-17 14:27 | 昆虫


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