2019年 02月 19日
Bactrothrips brevitubus Takahashi(クダアザミウマ科オオアザミウマ亜科)は関東以西の暖帯林にもっとも普遍的に生息する。中国や東南アジアからも同種と思われるものが得られている。主にカシ類やシイ類、それにクスノキなどの枯れ葉に生息する。カシ類の枯れ葉からはB. honorisやB. pictipesと同時に見られることが多いが、通常本種の個体数がもっとも多い。体側に赤い斑紋をほとんど持たないことや、触角の第3・4節が長いこと、オスの腹部第6節にある角状突起が外側に開き、もっとも長く発達することなどで区別できる。また、体長も、最大で6mmを超えもっとも大きい。しかし、オスの腹部の突起は小型個体では発達せず短いので、それだけでの同定には注意が必要だ。 Bactrothripsの仲間が枯れ葉に生息するのは、枯れ葉に生じたPestalotia属などの菌類の胞子を餌にしているからだ。種によって好みの枯れ葉の種類が異なるのがどうしてなのかは今のところ分からないが、好みの菌類の種類が違うことは十分考えられる。
by jichouan
| 2019-02-19 15:48
| 昆虫
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