2017年 09月 04日
時鳥庵では時々トビナナフシを見る。トビナナフシというだけあってちゃんと翅があるがメスでは短い。オスは翅を使って飛翔できるというが、メスでは翅を開いてわずかに滑空するが飛翔はできない。このトビナナフシ、栃木県の平地から低山地にかけてはニホントビナナフシとヤスマツトビナナフシの2種がいるのだが、非常によく似ている。形態的に区別は可能だが、もっとも簡単で確実な識別方法はその卵の表面構造を見ることだ。 7月ごろ幼虫をよく見るので、そのうちの1頭を捕らえ飼育して成虫にし産卵を待ってみた。無事産卵したので、その卵を見ると表面は太い網目状になっていたので、この種はヤスマツトビナナフシだということが分かった。 トビナナフシの仲間は、メスだけで繁殖する単為生殖をするので1頭の飼育でも簡単に産卵させられるのだ。ちなみにニホントビナナフシはオスも時々発見されるらしいが、ヤスマツトビナナフシではオスは未知だ(不確実なオスの記録はあるらしい)。
by jichouan
| 2017-09-04 11:08
| 昆虫
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