時鳥庵晴耕雨読

  時鳥庵         jichouan        じちょうあん         時鳥庵         jichouan         じちょうあん 
Top
2018年 06月 14日

カタビロオサムシのなかま・・・


 今週も奥日光に行ってきたのだが、某所ではカタビロオサムシのなかまが大発生していた。よく東北地方などでブナの葉を食い荒らすブナアオシャチホコの幼虫が大発生するのに合わせて、その天敵であるクロカタビロオサムシが大量に発生する話を聞く。今回もこれに似たケースで、少なくとも3種の鱗翅類の幼虫(未同定)が大量に発生していた。ではどのくらいこのオサムシが発生しているかというと、ほんの30分ほどの滞在中に12匹を拾い、数匹の踏みつぶされた個体を確認できたのだ。これは結構大量に発生していると考えてよいのではないか。
 問題は、そのオサムシの種類だ。時鳥庵に戻り、拾った12匹のオサムシを並べてみて、「おや」と思った。時鳥庵にもいるクロカタビロオサムシなのだが、少し感じの違うやつが混じっているような気がした。そこでその感じの違うやつをより分けて並べ変えたのが次の画像だ。
a0342569_17563752.jpg
 左の3♀1♂はおそらくクロカタビロオサムシで間違いないと思う。より分けた右の1♀7♂は、一様にやや小さくごく弱いが銅色や緑色の光沢がある。また、腹端もより丸みがあって、庵主はこれらはアオカタビロオサムシだろうと思っている。どうだろう。もっとも、オスの交尾器を調べれば確実な同定ができるのだが、庵主の老眼ではちょっとそれをとり出すのはきびしい。もし、この素人同定が正しければクロカタビロオサとアオカタビロオサの同時大量発生ということになる。そんな記録は過去にあるのだろうか。
 現地で撮影した画像をも貼っておこう。
a0342569_17565111.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
a0342569_17570162.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)
鱗翅目の幼虫を捕食するクロカタビロオサムシのメス

a0342569_17571413.jpg
a0342569_17572723.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
地面を歩くアオカタビロオサムシと思われるオス



# by jichouan | 2018-06-14 18:00 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 06月 12日

コナラ倒木上の昆虫類(その2・キスジクチキヒメバチ)


 その日も午前中サッポロオナガバチのメスが産卵をしていた。数時間後の午後3時ころに行ってみるとまだ同じ場所で産卵をしているではないか。こんなに長い時間かかるのもおかしいと思いつつ、数枚写真だけは撮っておいた。それを持ち帰りモニターで拡大してみて驚いた。サッポロオナガバチとは顔が違うのである。つまり違う種に入れ替わって同じ場所で産卵していたのだ。
a0342569_13194704.jpg
a0342569_13195880.jpg
上がサッポロオナガバチ、下は入れ替わっていた種

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)

 これはもう少し良く見ないとと思い、再びカメラを持って倒木まで引き返し、じっくり撮影したのが今回掲載した画像だ。渡辺恭平博士によりこれはヒメバチ科クチキヒメバチ亜科のキスジクチキヒメバチ Cnastis vulgaris と同定された。博士によるとこの種の寄主としてセミスジコブヒゲカミキリが記録されているが、おそらく寄主範囲はもっと広いだろうとのことであった。ちなみにこの倒木からは今のところカミキリはゴマフカミキリしか見つけていない。サッポロオナガバチとは亜科が異なるがぱっと見はよく似た形態をしており、きっと似たような生活をしているのだろう。産卵管を差し込み始めてからそれを抜くまでの画像を貼っておく。
a0342569_13200894.jpg
a0342569_13201907.jpg
a0342569_13202904.jpg
a0342569_13204083.jpg
a0342569_13205073.jpg
a0342569_13210083.jpg
a0342569_13211101.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)

 サッポロオナガバチでは産卵管が差し込まれている間に鞘が抜かれるのだが、本種では産卵管と同時に鞘も引き抜かれる。

# by jichouan | 2018-06-12 13:24 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 06月 09日

アラメハナカミキリ・・・


 奥日光に行ってきた。ちょっと早いかな、と思っていたのだが針葉樹の立ち枯れを見て回ると、もうすでにアラメハナカミキリが出ていた。昼前後に1♀4♂を確認できた。
 このカミキリは名前通り鞘翅に独特の凹凸がある。色彩もちょっとシブくて、ブロンズのようで、微妙な光沢がある上、黄色の帯がその質感をさらに高めている。どこにでもいるわけではないので、収集家が目の色を変えて捜すのも何となくわかる気がする。
a0342569_04530610.jpg
a0342569_04532307.jpg
a0342569_04533656.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)
立ち枯れ上を歩きまわり、やがて産卵を始めたメス

a0342569_04534984.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)
a0342569_04540046.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
立ち枯れ上のオス



# by jichouan | 2018-06-09 04:56 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 06月 07日

オオミドリシジミのなわばり・・・


 1週間ほど前に気付いたのだが、朝8時半ごろになると時鳥庵の窓の外に、何やらちらちらと光るものがすばやく、ぐるぐる回るように飛んでいるのが見える。ちょうど朝食をとっているころだ。ときには二つの飛翔物体が互いに追いかけるような飛び方もする。すぐに、これはオオミドリシジミのなわばり飛翔だと分かった。窓を開け外に出て確認すると、1匹のオスが庵の軒より少し上にある、ちょっと張り出したヒノキの枝先にとまっていた。時折周囲を飛び回っては、またもとの位置、あるいはその近くにとまる。そして他のオスが来ると、それを追い回し、またもとの位置に戻る。この時戻ったのはもとのオスかどうかは分からないのだが。やはりなわばり飛翔のようだ。なぜ、今まで気付かなかったんだろう。でも、家の中にいながら毎朝飛翔を見れるのだから、良しとしよう。
 このオオミドリシジミ、クヌギやコナラが食樹で、最近はかなり減ったというのだが、時鳥庵ではここのところ晴れた日には毎朝見られる。ただ、とまっているのは軒より高いところで、ほとんど下に降りてこないので撮影はできない。画像は昼間たまたま割と低い位置のクリの葉にとまったところを写したものだ。
a0342569_11110898.jpg
a0342569_11111769.jpg
a0342569_11112723.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


# by jichouan | 2018-06-07 11:14 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 06月 06日

キバナヤマオダマキが開花・・・


 一昨年、長野県で採取してきたキバナヤマオダマキの種子を昨年春に播いておいた。プランターいっぱいに発芽していたのを、本当なら植え替えねばならなかったのだが、面倒なのでそのままにしておいた。今もそのままなのだが、ここにきてやっと咲いてくれた。以前、山梨県で採取した種子をまいたところ、花は黄色く咲かず、普通のヤマオダマキとキバナヤマオダマキの中間的なピンクがかった色で咲いたのでめげていたのだが、今回はちゃんと黄色に咲いた。このままではちょっと密生しすぎなので、そのうち植えかえようと思っている。
a0342569_13103592.jpg
a0342569_13104872.jpg
(D7000; Makro-Planer T* 2/50 ZF.2)

 ただこのキバナヤマオダマキはヤマオダマキと同種の黄花型とされているのだが、時鳥庵では普通のヤマオダマキは2週間ほど前にすでに咲き終わっている。花色だけでなく、性質もかなり異なるようだ。

# by jichouan | 2018-06-06 13:13 | 植物 | Comments(0)
2018年 06月 04日

コナラ倒木上の昆虫類(その1・サッポロオナガバチ)


 時鳥庵の温室横にコナラの倒木がここ何年かそのまま放置してある。天気の良い日には毎日一度はそれを覗きに行く。なんらかの甲虫類やハチ類がいることが多く目が離せないのだ。
a0342569_09213387.jpg
温室横にあるやや古いコナラの倒木

 まず目につくのがオナガバチの仲間だ。倒木上を何かを探すように歩きまわるメスがよく目立つが、オスはあまりいない。メスは触角の先端で倒木の表面を探りながら歩いているのだ。おそらく倒木の中にいる何らかの昆虫(おそらく幼虫)の所在を探っているのだろう。そうなのだこのハチの幼虫は他の昆虫の幼虫に捕食寄生して育つのだ。だからメスは寄主になる昆虫の幼虫を探し、それに長い産卵管を使って卵を産みつけるのだ。産卵中のメスを見ることもある。しかも、このハチ類は複数種が共存しているから面白い。
 手始めに今回紹介するのはヒメバチ科オナガバチ亜科のサッポロオナガバチ Epirhyssa sapporensis だ。この倒木に来るハチの中ではもっとも個体数が多い。産卵中のメスも結構観察できた。
a0342569_09214756.jpg
触角を使って倒木中の寄主を探索するメス

a0342569_09215624.jpg
a0342569_09220686.jpg
寄主を見つけたのだろう。産卵管を差し込む。

a0342569_09221922.jpg
a0342569_09222967.jpg
産卵管はさらに深くまで差し込まれる。この種では産卵管を差し込んでいる間に産卵管の鞘は引き抜かれる。

a0342569_09223813.jpg
産卵が終わったのか、産卵管を徐々に引き抜く

a0342569_09224752.jpg
産卵管は完全に引き抜かれ、鞘に収まる

a0342569_09225760.jpg
倒木上のオス

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)

 ハチ類の同定は神奈川県立生命の星・地球博物館の渡辺恭平博士にお願いした。博士によるとサッポロオナガバチの寄主は判明していないようだ。

# by jichouan | 2018-06-04 09:28 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 30日

キノコゴミムシ・・・


 時鳥庵の庭で面白いゴミムシを見つけた。キノコゴミムシ(=オオキノコゴミムシ)だ。真っ黒の体に美しい橙黄色の斑紋がある。実は以前から時鳥庵にこの種がいることは知っていた。それは夜間窓の灯りに飛んできたことが2度ほどあったからだ。その時は2度とも壁にとまっていたのだが、近づくとポロっと落ちてしまって、撮影も採集もできなかった。それほど多い種ではないので、ちょっと悔しく思っていた。今回は夜間コナラの樹液に来ているのを見つけることができた。懐中電灯の光をあてると、その橙黄色の斑紋が目に飛び込み、美しさにしばらく見とれたほどだ。交尾も観察できた。
 問題はこの橙黄色の斑紋だ。実はこのような斑紋はキノコや倒木、枯れ木に集まる甲虫の中にグループを超えてよく現れる斑紋パターンなのだ。ゴミムシ科とは遠い関係のオオキノコムシ科、ナガクチキムシ科、ケシキスイ科などに見られるのがよく知られている。それ以外にもシデムシ科やデオキノコムシ科にも似たような斑紋をもつ種が知られている。さて、この斑紋パターンにいったいどういう意味があるのだろうか。これもミュラー型の擬態だろうか。それともベーツ型の擬態だろうか。興味は尽きない。
a0342569_20060148.jpg
a0342569_20061915.jpg
a0342569_20063323.jpg
樹液の出たコナラの幹にいたキノコゴミムシ

a0342569_20064784.jpg
右上はヨツボシケシキスイ。よく似た斑紋が・・・

a0342569_20070291.jpg
キノコゴミムシの交尾

a0342569_20071807.jpg
時鳥庵でよく見かけるオオキノコムシの一種。おそらくヒメオビオオキノコだろう

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2018-05-30 19:46 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 28日

ヒシカミキリ・・・


 時鳥庵の雑木林にはあちこちに枯れ枝が積み上げてある。強い風が吹いたりすると大量の枯れ枝が林床に落ちる。それらをかたずけた結果だ。昔なら良い燃料になったのだろうが・・・。そんな枯れ枝を見て回ると、それほど数は多くないがいろんな昆虫が見つかる。今回紹介するのはヒシカミキリだ。とにかく小さい。体長は3-4㎜ほどで、おそらく日本産のカミキリムシの中では最小クラスだ。それが細い枯れ枝上をせわしなく走りまわっているのをよく見かける。結構速く走りまわっているので、撮影は困難だ。休んでいる個体を探して何とか撮影する。それに対して交尾をしているペアはあまり動かず撮影しやすい。体が小さくてもしっかりカミキリムシの形をしている。
a0342569_16175783.jpg
a0342569_16181224.jpg
a0342569_16182469.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2018-05-28 16:20 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 26日

ムカシヤンマの産卵・・・


 昨日から朝酒(?庵主は自由人なのだ)をやめて、朝一番に行っている所がある。歩いて40分くらい(途中で他の昆虫の観察などをしているので、庵主の足では最短でも1時間半くらいはかかる)の所にムカシヤンマの繁殖地と思われるところがあって、そこに行っているのだ。車でも行けなくはないが、運動のために歩いて行っている。そこは道脇の何でもないところだが、湧水というほどではないものの、水がしみ出している所で、今の時期、常にムカシヤンマのオスがなわばり行動をとっている。そこを見つけたのは去年で、発生期にはいつ行ってもオスがいるので、きっとここで待っているとメスが来るだろうと見当をつけたのだ。昨年オスはずいぶん観察したが、メスは一度しか見ていないので、今年はぜひもっと見たいと思っていたのだ。
 朝10時半頃にそこに着いたのだが、案の定、一匹のオスがなわばり行動をとっていた。日当たりのよい所にとまり、他のオスが来るとそれを追い払うのだ。それをなんとなく見ていると、メスらしいのが飛んできたと思うと、オスはそれにすぐ反応し、何と連結してどこかに飛び去ってしまったのだ。同じようなことが続いた。そこで庵主自身がその場所になわばり(?)をはることにした。つまりそこに来るオスをすべて追い払うことにしたのだ。これは結構大変で、追い払ってもすぐに次のオス(同じオスかもしれないが)がやって来る。それでも、そんなことを繰り返しているうち、突然、メスがやって来て、なんと産卵を始めたのだ。結局2日間で4回産卵に来たメスを観察できた。良かった、良かった!
a0342569_20390276.jpg
ここに水がしみ出していた

a0342569_20391594.jpg
a0342569_20392826.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)

a0342569_20394025.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2018-05-26 20:44 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 24日

サラサヤンマ・・・


 時鳥庵入口の路上でサラサヤンマのオスが摂食飛翔していた。なわばり飛翔と違ってホバーリングなどせず、せわしなく行ったり来たりしていたのだ。時々他の昆虫が飛んでくると素早くそれを追いかける、そんな行動を20分くらい続けていただろうか。時鳥庵では初めて見るヤンマなので何とか撮影できないか、マニュアルフォーカスでチャレンジしてみた。飛翔が速いのでなかなかうまくいかない。100枚ほど撮影したが、何とか見れるのは4カットしかなかった。もっとも写ってないだろうと思っていたので、ちょっと良い気分。
a0342569_17305174.jpg
a0342569_17310394.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


# by jichouan | 2018-05-24 17:32 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 22日

ハイイロヤハズカミキリ・・・


 夜間、例のコメツキモドキを観察するために切ったメダケを積んだ所に行くと、まず目につくのはこのカミキリだ。結構どこにでもいるカミキリだが、昼間目にすることはそれほど多くはない。ところが、夜、枯れたメダケを見て回ると結構活動していて、簡単に見つかる。これまでも時鳥庵では時々見かけたが、こんなにいっぱいいるのかと驚いた。
a0342569_08344277.jpg
a0342569_08345253.jpg
a0342569_08350425.jpg
a0342569_08351664.jpg

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2018-05-22 08:36 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 20日

セッコク2018・・・


 セッコクは株によって咲く時期がばらばらだ。今年の時鳥庵では一番早いのは連休ごろに咲きだした。やはり平年よりずいぶん早かった。今はもうほとんどが咲き終わったが、一部まだ蕾のものがある。セッコクの花は好きだが、欠点はその開花期間が短いことだ。春蘭や寒蘭のように最低でも2週間くらい楽しめるとよいのだが・・・。花にはいろんなのがあって、結構多様性はある。庵主は鉢植えのほか、樹木の幹に着生させたり、ヘゴ付けにしたりしている。時鳥庵では冬氷点下5℃くらいになることはよくあるが、全く問題なく栽培できる。霜にも強いようだ。
a0342569_20323059.jpg
a0342569_20330906.jpg
a0342569_20332131.jpg
a0342569_20333685.jpg
a0342569_20321161.jpg
a0342569_20325435.jpg
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


# by jichouan | 2018-05-20 20:29 | 園芸 | Comments(0)
2018年 05月 17日

ニホンホホビロコメツキモドキ(その3・交尾と産卵)


 夜間の観察では交尾をしているペアを頻繁に観察できた。大きなメスに小さなオス、反対に小さなメスに大きなオスの交尾もあって面白い。
a0342569_18005867.jpg
a0342569_18010975.jpg
大きいメスと小さいオスの交尾

a0342569_18083298.jpg
小さいメスと大きいオスの交尾

 交尾が終わるとメスは産卵のための孔を穿つ。オスがそれに付き添っていることが多く、中には交尾しながら孔を穿つメスもいる。何度も孔の上下(あるいは左右)に体を入れ替えながらの作業だ。
a0342569_18013576.jpg
a0342569_18020706.jpg
孔を穿つメス

a0342569_18023489.jpg
交尾しながら孔を穿つメス

 孔がある程度深くなったところでいよいよ産卵だ。
a0342569_18025191.jpg
産卵するメス

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)

 ただこの昆虫、成虫の発生期は短いようで、連休のころをピークに個体数はかなり減ってきた。多かったのは1週間ほどだった。再発見が遅れたのはこのことも影響しているのだろう。

# by jichouan | 2018-05-17 18:12 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 15日

キンラン・・・


 キンランは時鳥庵に結構あったが、最近はイノシシが林床を掘り起こすので少し減ってしまった。それでもこの時期、いく株も花をつけている。このキンラン、通常含み咲きが多く、完全に開いたところはあまり見ない。ひょっとすると完全に開く時間が短いのかもしれない。完全に開くとこんな花になるのだ。なるほどランらしい形に咲いている。
a0342569_21095394.jpg
a0342569_21100521.jpg
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


# by jichouan | 2018-05-15 21:11 | 植物 | Comments(0)
2018年 05月 13日

ネジロカミキリ・・・


 山菜として人気のあるタラ。その芽はてんぷらにするとおいしい。その芽を採るときに先端の芽だけを採り、後を残しておかないと枯れてしまうので注意が必要だ。これを守っている限り来年も同じ木から芽を採ることができる。ところが、最近はすべての芽をとる人が多く、枯れたタラを多く見かけるのだ。
 それは困ったことなのだが、いいこともある。枯れたタラに集まる、ちょっといいカミキリムシがいるのだ。ネジロカミキリは6~8㎜位の小さなカミキリムシながら、鞘翅の基部半分に毛が密生してできた白紋があって、結構美しいカミキリだ。ただ、それほど多くはない。この時期時鳥庵周辺で枯れたタラを見て回ると時々この愛らしいカミキリムシがついているのだ。目印の鞘翅の白紋がちょっとすれている個体がいくつか見られたが、発生期のピークをすでに過ぎているからだろうか。
a0342569_10452885.jpg
a0342569_10460647.jpg
a0342569_10455278.jpg
a0342569_10451476.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2018-05-13 10:47 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 09日

マムシグサ・・・


 サトイモ科テンナンショウ属の植物で、同属にはテンナンショウやウラシマソウ、ユキモチソウなど好事家が収集するような仲間が結構多い。茎(偽茎か?)に毒へびのマムシに似たまだら模様があるのでこの名前がついたという。時鳥庵とその周辺にはいたって普通にあって、小さいのは40㎝くらいだが、大きいのは90㎝にもなる。まあ、どこでも普通にある植物なのだろうが、ちょっとおもしろい花だ。ミズバショウなんかもそうだし、サトイモ科の植物には面白いのが多いのだ。どちらかというとちょっと湿った所を好む種類が多い。
a0342569_20072382.jpg
(D7000; Tamron SP 90mm F2.8 Di Macro VC USD)
a0342569_20073535.jpg
(D7000; AF-S VR Micro-Nikkor 60mm F2.8G )
a0342569_20074814.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


# by jichouan | 2018-05-09 20:10 | 植物 | Comments(0)
2018年 05月 07日

ミズアブの一種 Beris hirotsui ・・・


 ここのところ時鳥庵の温室横でるり色の美しいミズアブを頻繁に見かける。小さな種類だが数が多くよく目立つ。大きさは6・7㎜ほどだろうか。陽の当らないアオキなどの葉にとまっていることが多い。撮影してモニターで拡大すると、これがまた面白い形態をしていた。小楯板に6本のよく発達した角状の突起が並んでいる。さらにその外側にはそれより短い突起が見える。また後脚の付節第一節が少し膨らんでいる。これらの特徴から調べてみると、どうやらミズアブ科の Beris hirotsui という種類らしいことが分かった。同属のヒゲブトルリミズアブによく似ているが脚の色彩が違う。
a0342569_17352323.jpg
a0342569_17353215.jpg
オス。オスの左右の複眼は接近する

a0342569_17354238.jpg
a0342569_17355525.jpg
メス。メスの左右の複眼は離れる

a0342569_17360368.jpg
小楯板に6本の角状の突起がある

(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2018-05-07 17:43 | 昆虫 | Comments(1)
2018年 05月 04日

ニホンホホビロコメツキモドキ(その2・闘争)


 この昆虫を珍しいと思っていた庵主はアホでした。今まで見つけられなかったのは、適当な探索しかしていなかったからだろう。結構たくさんいるのだ。特に夜間見回ると普通に見られるのだ。これには驚いた。
 とにかく、切ったメダケの積んであるところを見ると、夜間なら隠れずに歩きまわっていることもある。そんな光景を観察している時に、出会いがしらにオス同士が喧嘩を始めたのだ。その結果がどうなったのかは分からない。両者ともにメダケから落下したからだ。この闘争はある程度激しく、画像をよく見ると左のオスが右のオスの脚に噛みついているのが分かる。
a0342569_08492410.jpg
a0342569_08493866.jpg
a0342569_08495009.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2018-05-04 08:51 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 02日

アリスアブが羽化・・・


 4月12日に蛹化したアリスアブの蛹だったが、今日のぞいてみると無事羽化していたのだ。丸々と太ったメスだった。その前にのぞいたのは4月30日で、その時はまだ羽化しておらず、おそらく4月30日から5月1日の間に羽化したものと思う。蛹期は18~19日ということになる。蛹の殻を見るとちょうど角のあったあたりから出てきたようだ。
 野外で成虫はまだ発生していない。室内飼育のため早く羽化したものと思うが、あと1・2週間もすると野外でも発生し始めるのだろう。楽しみにしている。
a0342569_15552779.jpg
a0342569_15553830.jpg


# by jichouan | 2018-05-02 15:57 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 05月 01日

ニホンホホビロコメツキモドキ・・・


 時鳥庵で週末を過ごすようになって2・3年目のことだ。ゴールデンウィークに人が集まったので、外でBBQをやった。その時、火の様子を見ていた庵主の体に飛んできた甲虫がとまったのだ。それを捕まえて見ると、ニホンホホビロコメツキモドキの、やや小さなメスだった。その日はさらにもう1匹のメスが庵主の体にとまり、合計2匹を捕まえることができた。
 このやたら長い名前の甲虫、ニホンホホビロコメツキモドキはどこにでもいる種類ではなく、案外珍しい昆虫だ。枯れたメダケに寄生することが知られているのだが、メダケは時鳥庵にも多い。これは時鳥庵に発生しているなと思ったものである。それ以来、もう10年近くなるが再発見することはなかった。今年はそれを何とか探そうと思っていた。その準備もした。昨年暮れから、メダケをたくさん切って、一か所に集め、それに呼び寄せようというわけだ。4月からずっと雨でも降ってない限り毎日、そのメダケを見て回ったが、いっこうに見つからない。ところが、昨日偶然、そのメダケの近くにあったマムシグサの葉上に大きなオスが休んでいるのを見つけた。やはりこの時期に出現していたのに感激し、積んであるメダケを今一度丁寧に調べてみた。いつもはざっと見るだけだったのを、いろんな角度から見てみたのだ。すると、それはすぐに見つかった。普段のぞかないメダケの裏側(下側かな)についているではないか。ざっと見ているだけでは気がつかないはずだ。結果、2メス3オスを簡単に見つけることができた。実に7・8年ぶりの再発見だ。
 この甲虫、何が面白いかというとそのメスの頭部だ。左右不相称なのである。上から見ると必ず左の頬が張り出していて、オスのそれに比べ著しく幅広に見える。このことから「--ホホビロ--」の和名がついたのだろう。メスは産卵のために大顎で固いメダケに孔を穿つのだが、そのためには強靭な大あごと、それを動かす筋肉が必要で、それがこの何ともおかしな頭部の形態につながっているのではないだろうか。
a0342569_10004804.jpg
メダケ上のメス(右下)とオス。

a0342569_10005847.jpg
オス

a0342569_10010923.jpg
a0342569_10012290.jpg
メス

a0342569_10013824.jpg
メスの頭部。左頬が張り出している。
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2018-05-01 10:02 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 30日

ニホンカワトンボ・・・


 この時期、時鳥庵の森の日当たりのよいところで、カワトンボをよく見かける。おそらくニホンカワトンボだろう。どれも羽化したてのようだ。この仲間は羽化してしばらくの間は育った川から離れ、森の中で暮らすようだ。しばらくするとまた川に戻り、繁殖活動を始める。だから川のない時鳥庵にもこの時期には普通に見られ、しばらくするといなくなる。
 メスの翅は透明なのだが、オスでは透明のものと橙色のものの2型が知られる。
a0342569_08511136.jpg
メス

a0342569_08512122.jpg
橙色型オス

a0342569_08513166.jpg
透明型オス
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


# by jichouan | 2018-04-30 08:53 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 25日

ツマキチョウ・・・


 時鳥庵の温室横にツマキチョウのメスがひっそりと翅を休めていた。ツマキチョウは飛んでいるとモンシロチョウやスジグロシロチョウとそれほど違わない。よく見ていると分かるのだが、はばたき方が少し違うし、少し小さい。しかも翅の裏には独特の唐草模様があって、何とも趣がある上、前翅の先端がヤマキチョウのように尖っているのだ。オスはその前翅先端の表側が黄色をしているのだが、飛んでいるとその斑紋はほとんど目立たない。春、3~5月だけに現れ、田畑や河原などの開けた所で普通に見られるのだが、案外気が付く人は少ない。ごく普通種ながら庵主の好きなチョウのひとつだ。時鳥庵では少ないが、下の谷津田まで行くと普通にいる。
a0342569_19344612.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)


# by jichouan | 2018-04-25 19:37 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 24日

クリストフコトラカミキリ・・・


 今年も時鳥庵の近隣の雑木林は更新のためか、かなり伐採されている。そんな伐採地の太いコナラの伐採木上でクリストフコトラカミキリが運動会を開いていた。結構な数のメス・オスがやたら走り回っているのだ。時々休憩してくれるので、そのタイミングで撮影する。中には交尾中のもいて、その交尾中のカップルに交わろうとするふとどき者もいる。結果、3連結になったりする。しかしそれは長続きせず、やがて格闘技のごとき様相を呈するのだ。見ていて飽きない。
 このトラカミキリは時鳥庵周辺のクヌギやコナラの伐採木には多い。数年前、温室を建てるために時鳥庵でも数本のクヌギを伐採したのだが、それにもたくさん集まってきた。どうやらこの地では優先種のようだ。結構大型のトラカミキリで、庵主は好きだ。
a0342569_16583440.jpg
a0342569_16584669.jpg
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )
a0342569_16585776.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)
a0342569_16590753.jpg
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


# by jichouan | 2018-04-24 17:01 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 20日

ハナアブのホバーリング・・・


 ここのところ日々目にする昆虫の種類が増えている。時鳥庵の温室横もだんだんにぎやかになってきた。庵主は毎日その陽だまりでまったりしているのだが、そんな時、よく目にするのがハナアブだ。日当たりのよい空間でホバーリングしていることも多い。今回はそんなハナアブのホバーリングを撮影してみた。マニュアルフォーカスで素早くピントを合わせ連写するのだ。そんな時、1秒間に10コマという連写速度はありがたい。
a0342569_18024731.jpg
a0342569_18025709.jpg
a0342569_18030995.jpg
(7DMarkII; Macro EF100mm F.2.8 IS)


# by jichouan | 2018-04-20 18:04 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 17日

ガビチョウ・・・


 時鳥庵には恐ろしくうるさい鳥がいる。大きさはツグミくらいだろうか。結構複雑な鳴き声で、遠くで聞いているといい声なのだが、近くで鳴かれると、これが何ともうるさい。友人のM氏によるとその鳴き声は「ウレチイヨ、ウレチイヨ」と聞こえるというのだが、確かにそう聞こえる鳴き方が混じる。この鳥は特定外来種のガビチョウだ。調べると原産地は中国南部らしい。鳴き声を楽しむために輸入し飼われていたものらしいが、籠脱けし定着したものだという。これを籠に入れ鳴かせると相当うるさいと思うのだが。
 時鳥庵の周辺では鳴き声は普通に聞くことができるので数は多いのだろうが、なかなか見る機会はない。画像は窓ガラス越しに撮影したもので、あまり良く写っていない。
a0342569_17140474.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 300mm F4.0 IS Pro)


# by jichouan | 2018-04-17 17:16 | | Comments(0)
2018年 04月 15日

オオミスミソウ2018(その4、最終回)


 花はもうすでに終わっているので、今年はこれが最後だ。イノシシに掘り返されたりしてあまり調子は良くないのだが、その反面、実生で育ったものがいくらか増えた。実生で増えた株にどんな花が咲くかは分からず、それを見るのも面白い。毎年初めて見る花が増えているのだから、うれしい。
a0342569_09555686.jpg
a0342569_09560612.jpg
a0342569_09561510.jpg
a0342569_09562339.jpg
a0342569_09563494.jpg
a0342569_09564494.jpg
a0342569_09570321.jpg
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


# by jichouan | 2018-04-15 09:59 | 植物 | Comments(0)
2018年 04月 12日

アリスアブの幼虫が蛹化・・・


 3月30日に時鳥庵においで願ったアリスアブの幼虫(幼虫の記事はこちら)を毎日一度はのぞいているのだが、4月7日には色が褐色に変化し、動かなくなった。これは前蛹の状態なのかもしれない。この状態は4月11日まで続いた。翌4月12日に見ると2本の角(つの)が生えているではないか。どうやらこれが蛹のようだ。前蛹の画像をよく見ると体の一部に2個の淡褐色の斑点があって、そこから角が生えたことが分かる。まったくおかしな昆虫だ。画像はどれもPhotoshop で深度合成したものだ。
a0342569_15323693.jpg
?前蛹、4月7日

a0342569_15324701.jpg
?前蛹、4月11日

a0342569_15325861.jpg
a0342569_15330902.jpg
蛹、4月12日


# by jichouan | 2018-04-12 15:36 | 昆虫 | Comments(0)
2018年 04月 11日

ナシの花・・・


 時鳥庵の畑の隣はナシ畑なのだが、今、そのナシの花が満開だ。やはり平年よりかなり早い。ナシの花は真っ白で、ソメイヨシノよりやや大きくて形も整い、花弁もしっかりしていて、結構見ごたえがある。木姿は棚作りになっているのでうかがい知れないが、上から見ると白い絨緞のごとくである。
a0342569_17410094.jpg
a0342569_17411438.jpg
a0342569_17412341.jpg
(D7000; Makro-Planer T* 2/50 ZF.2)

 花を近くで見ているとヒメクロトラカミキリとヒナルリハナカミキリが訪花していた。撮影を試みたが、ここのところ毎日風が強く、この程度の写真しか撮れなかった。
a0342569_17413750.jpg
a0342569_17414810.jpg
(OM-D EM-1 Mark II;  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro)

 上がヒメクロトラカミキリ、下がヒナルリハナカミキリだ。

# by jichouan | 2018-04-11 17:43 | 植物 | Comments(0)
2018年 04月 09日

オオミスミソウ2018(その3)


 
a0342569_18091110.jpg
a0342569_18095355.jpg
a0342569_18092236.jpg
a0342569_18093358.jpg
a0342569_18100435.jpg
a0342569_18094256.jpg
(D500; AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G )


# by jichouan | 2018-04-09 18:11 | 植物 | Comments(0)
2018年 04月 06日

春景・・・


 この時期、時鳥庵の窓から見える景色だ。今年はちょっと早い新芽の季節だ。庵主の一番好きな季節でもある。右下に見えるのは時鳥庵の畑。ヤマザクラは今が最盛期で、もうすでに散り始めたのもある。例年より相当早い。
a0342569_19184421.jpg
(D7000; Makro-Planer T* 2/50 ZF.2)

 時鳥庵にはヤマザクラはたくさんあって、一番早く咲く温室横のはもうすでに散りだした。サクラは遠くから見るとよいのだが、あまり近くでは下から見上げることになり、あまりきれいに見えないのだ。このヤマザクラは結構大きく、遠くから見るとかなりきれいなのだが見上げるとこの程度にしか見えない。
a0342569_19374114.jpg
(D7000; Makro-Planer T* 2/50 ZF.2)


# by jichouan | 2018-04-06 19:20 | 田舎暮らし | Comments(0)